中国・イタリア警察共同パトロール、3周年に際して

中国・イタリア警察共同パトロール、3周年に際して。

タグ:中国・イタリア警察共同パトロール

発信時間:2019-03-20 15:09:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 「本当に中国の警察だ。巡査さん、こんにちは」中国人観光客の陳東さんの一家は、ローマのナヴォーナ広場で中国人の警官を目にすると大喜びした。彼らは祖国から来た警官と握手し記念撮影し、別れる際に記者に「祖国が誇らしい」と言うことを忘れなかった。


 2016年に中国・イタリア警察共同パトロールが始まってから、中国とイタリアの警官が共同パトロールする姿が、毎年の晩春から初夏にかけての旅行シーズンに、イタリアの観光スポットと華人居住区で見られるようになった。彼らの姿はイタリアを訪問中の中国人から注目される。彼らが祖国のぬくもりを帯び、安心させてくれるからだ。


 中国・イタリア両国の友好関係が近年発展を続け、人文交流が日増しに活発化している。相手国訪問中の公民の安全を守るため、双方は2014年に両国の警官が旅行シーズンに共同パトロールを実施することを決定した。


 双方の合意内容に基づき、中国の警官4人が2016年5月、イタリアの警官とローマ及びミラノの街頭で初の共同パトロールを実施した。翌年4月下旬、イタリアの警官4人が中国の警官と、北京や上海の観光地で初の共同パトロールを実施した。


 中国側の警官によると、イタリアでのパトロールにおいて、中国側の警官は中国側の制服と装備品を使用し、イタリアの警官とチームを組み徒歩もしくは車でパトロールを行った。中国側の警官は法執行権限を持たず、主に警務の提案を行うことでイタリア側に協力した。


 李瑞宇・駐イタリア中国大使は「警務法執行協力は、中国・イタリア関係の重要な構成部分であり、中国政府が海外華人及び観光客の安全と合法的な権益を保護する具体的な実践でもある。両国の警務法執行協力の革新の成果と、中国政府の国民のための政治という理念を示している」と指摘した。


 2016−18年にかけてイタリアで3回行われた共同パトロールにおいて、中国側の警官は4人から10人に増え、パトロールする都市も2都市から4都市に増加した。共同パトロールの内容も、観光地周辺でのイタリア側への協力から、華人コミュニティや中国系企業に広がった。彼らの安全の需要を理解し、耳を傾け、イタリア側に直ちに状況を報告した。また現地華人コミュニティと安全部門間の交流メカニズムを構築し、華人の安全状況が重視されるようにした。


 イタリアの警察は2017年6月の共同パトロール期間中、華人専用の通報ホットラインを開設した。中国側の警官が通報を受け付け、中国人観光客の安全に関わる各種状況を直ちに処理した。同じ時期にナポリで共同パトロールに参加していた中国側の警官は、現地の華僑・華人がイタリア側が指定した警務連絡員と共に月間会議を開き、華人コミュニティの治安状況などを連絡するよう促した。


 ナポリの当局者は、「イタリアと中国の警察が取り決めた協力措置は、警務部門などと華人の連絡及び相互信頼を強化する。両国民の交流と両国法執行部門間の協力を促進する」と述べた。


 イタリア国家警察の副司令官は、昨年の中国・イタリア警察共同パトロールのスタートセレモニーに出席した際に、「両国の共同パトロールは、未来の国を跨ぐ安全協力の方向を示した。国際犯罪が日増しに増加する状況下、各国の警察は協力方法の改善を続け、より安全な世界を共に作っていくべきだ」と表明した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月20日


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