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japanese.china.org.cn |21. 03. 2019

中国の京劇とイタリアのオペラが遭遇、人文交流で国民の心を結ぶ

タグ: 京劇 オペラ トゥーランドット イタリア


 「古典の物語と革新的な要素が融合することで、新たな芸術体験をもたらす。私はこれから中国の京劇に注目する。これはまさに古く神秘的な舞台芸術だ」イタリア人考古学者のシモーヌ氏は、中伊合作の実験京劇「トゥーランドット」がボルツァーノ劇場で初上演された後、中国側のスタッフを訪ね感動を伝えた。


 実験京劇「トゥーランドット」はイタリアのオペラ「トゥーランドット」が原作で、中国国家京劇院とエミリア・ロマーニャ劇場基金会が共同制作した。中国とイタリアの多くの芸術家が出演。中国と西洋の劇及び音楽的要素を融合し、新たな角度から「中国公主」の感動的な伝説を語る。年初にイタリアで初上演されると広く注目を集め、その後フェラーラやローマなど6都市で上演された。


 中伊両国は近年、文化協力で良好な発展を維持している。特に両国政府が2014年に中伊文化協力枠組みを構築すると、両国の文化交流が徐々に豊富になり、協力分野が広がり水準が高まり続けている。


 李瑞宇・駐イタリア中国大使によると、中国はすでにヴェネツィア・ビエンナーレ、ミラノデザインウィークなどの重要な文化活動に定期的に参加している。主賓国として第55回ボローニャ国際児童図書展に参加し、イタリアで「中華意薀」油絵展、「古蜀文明展」などの芸術展・文化財展を開催した。民族オペラ「紅軍は遠征を恐れない」、民族舞踊劇「大夢敦煌」など中国の独創的な文芸作品をイタリアの芸術イベントに送り込み、イタリアの観客から高評価を得た。


当中国京剧遇上意大利歌剧——人文交流助力中意两国民心相通-新华网

(习近平出访配合稿·图文互动)(5)通讯:当中国京剧遇上意大利歌剧——人文交流助力中意两国民心相通


2018年3月28日、第55回ボローニャ国際児童図書展にて、学生が「子供から見た世界」ーー中国の児童によるオリジナル図書展を見学した。


当中国京剧遇上意大利歌剧——人文交流助力中意两国民心相通-新华网

(习近平出访配合稿·图文互动)(4)通讯:当中国京剧遇上意大利歌剧——人文交流助力中意两国民心相通


イタリア・ローマで2018年7月18日、来場者が「中華意薀――中国油絵芸術国際ツアー(in イタリア)」の油絵作品を鑑賞した。


 イタリアは上海国際芸術祭、北京国際音楽祭などのイベントに積極的に参加している。「ポンペイ文化財展」などの重要プロジェクトが中国での展示に成功し、「ミラノサローネ国際家具見本市」が上海上陸を果たした。


 中伊両国の「一帯一路」枠組み内の協力の掘り下げに伴い、中国語を学び中国文化を理解するイタリア人の需要も急拡大し、日増しに意欲的になっている。


 イタリア初の孔子学院が2006年にローマ大学内で設立された後、イタリアでは孔子学院12校と40弱の孔子課堂が開かれた。3万人以上が登録し、学習している。イタリアの小中学100校以上が中国語の授業を行い、大学40校以上が中国語の専攻を設けている。イタリア政府は2016年に、イタリア高校中国語教育大綱を発表した。


 教育分野でも、中伊交流・協力が急発展している。両国は交換留学、学校間交流、言語教育などの実り豊かな協力を展開した。両国の大学は、プロジェクト協力や人員往来により緊密な交流を維持している。北京大学や清華大学など中国の大学20校以上と科学研究部門が、イタリアの大学と交流・協力関係を結んでいる。


 両国の観光分野の協力も力強く発展している。イタリアを訪問する中国人客が近年増え続けており、イタリアは中国人客の間で最も人気の高い欧州諸国の一つになっている。イタリア側の統計によると、2017年にイタリアを訪問した中国人客は延べ150万人に達し、イタリアから中国を訪問する観光客も増加傾向を示している。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月21日