李克強総理は現地時間9日午後、ブリュッセルにある欧州理事会本部でトゥスクEU大統領、ユンケル欧州委員長と共に第21回中国EU首脳会議を行った。新華社が伝えた。
双方は中国EU関係が各分野で得た進展を積極的に評価し、次の認識で一致した。中国とEUは互恵・ウィンウィンの実務協力の深化において広範な利益を共有し、多国間主義と開放型世界経済の維持、保護主義と一国主義への反対において立場を共有し、グローバル・ガバナンスの整備、世界の平和・安定維持において目標を共有している。世界の2つの大きな安定パワー及び主要エコノミーである中国とEUが戦略的意思疎通を行うことは非常に重要だ。中国EU双方は協力のメインストリームをしっかりと把握し、対話と協議を通じて意見の相違や摩擦を適切に処理し、中国EU関係の長期にわたる安定的で健全な発展を推進するべきだ。これは双方の根本的利益と長期的利益にかない、世界に対しても重要で積極的な影響を生む。
双方は平和・成長・改革・文明という中国とEUの4大パートナーシップの深化に尽力し、2020年以降の新たな協力アジェンダの制定を推進することを重ねて表明した。双方は多国間主義を支持し、国連を中心とする国際法と国際関係の基本準則を尊重し、ルールに基づき世界貿易機関(WTO)を中心とする多角的貿易体制を断固として支持し、WTO改革問題における対話と協力を強化することを約束した。
双方はより広範で円滑かつ非差別的な市場参入許可を相互実施し、中国EU投資協定交渉が年内に交渉妥結に必要な決定的進展を得て、2020年に高水準の協定で合意する後押しをすることを約束した。双方は中国とEUの科学研究イノベーション協力を強化することで合意した。双方は中国EU地理的表示協定交渉のおおよその合意を歓迎し、年内の正式な交渉妥結を約束した。双方は政府調達、農産物貿易分区原則などの問題でも重要な共通認識を得た。
双方は、引き続き「一帯一路」イニシアティブとEUのユーラシア・コネクティビティ戦略の連携を推進し、中国EUコネクティビティ・プラットフォームの枠組で協力を強化し、ユーラシア・コネクティビティの持続可能性を共同で高めることで一致した。双方は気候変動やクリーンエネルギー分野の協力を強化し、パリ協定を実行に移す。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年4月10日