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japanese.china.org.cn |05. 06. 2019

「ミサイル発射先鋒連隊」、夜の暗さを熟知する兵士たち

タグ: 野外 訓練  連隊 ミサイル 装備品

 

夜闇が広がり、草木が静まり返る。緊急集合の合図が鳴り響き、野外訓練中のロケット軍某旅団の「ミサイル発射先鋒連隊」の兵士が密林の中を駆け抜け、山奥の夜間火力突撃訓練を展開した。

 

連隊の取材を行っていた記者は5月10日夜、この突如訪れた「戦闘」を目の当たりにした。

 

これは全軍の名誉を一身に担う英雄連隊だ。記者は5月8日、ロケット軍某旅団の駐留地を訪れ、連隊が半月前より野外訓練を行っていることを知った。旅団の幹部の説明により、記者はこの「先鋒連隊」の輝かしい歴史を知った。

 

1995年の夏、同連隊は命令を受け某海域のミサイル発射訓練に向かった。初の訓練でたちどころに威名を轟かせ、集団2等功を授与された。それから間もなく再び出征し、某海域でミサイル発射訓練を行った。的確なミサイル発射により、集団1等功を授与された。1998年6月には中央軍事委員会から「ミサイル発射先鋒連隊」という栄えある称号を授けられた。

 

創設から20数年に渡り、連隊は駐留地の変更、装備品の交換、人員交代などの変化を経たが、戦いに備える先鋒の姿は終始変わらない。

 

記者は5月9日早朝、はやる気持ちを抑えられず先鋒を追う旅を開始した。

 

山奥の密林と溶け込む迷彩偽装の中、記者はついに連隊の兵士を目にした。王旭連隊長によると、部隊は昨晩の夜間訓練と移動の任務を完了し、数時間前になりここでテントを張ったという。

 

連隊の幹部は同日、夜間火力突撃訓練のプランを練った。複雑なプランが1人1人に分担されていった。兵士は行動におけるすべての部分について深く検討した。情報によると、連隊が駐留・訓練を開始してから、火力突撃訓練はこれで3回目になるという。

 

翌日夜、戦いの火蓋が切って落とされた。記者は軍用車両に乗り密林に入った。数十分後、目の前にミサイル陣地が現れた。薄暗く、発射車両が密林の中に見え隠れした。操作者が車両の高さ数メートルの屋根に上り下りするのを目にし、思わず手に汗握った。その後インタビューに応じた王光庭二等軍士長は、「ミサイル兵は夜の暗さを最も熟知している。無数の操作訓練により熟練している」と話した。

 

その後数日の取材により、切磋琢磨する兵士たちの姿が記者の脳裏に焼き付いた。

 

トップを争う。体力対抗、武装行軍、丸太担ぎ、砂袋担ぎ、池・塹壕の突破などで、「先鋒連隊」の兵士は一路先頭に立ち、紅の旗を勝利の終点に挿した。

 

苦しい戦いに挑む。同連隊は2016年8月、中国西北部の砂漠で任務を遂行した。実戦の流れに基づきミサイル発射に成功し、千キロ弱を移動し発射するという記録を樹立した。

 

自己分析を恥じない。連隊は今年の訓練が始まると、平和な時代の悪習を改めるため議論し、再考した。訓練場と戦場はどれほど離れているのか、百発百中は百戦百勝を意味するのか……。兵士は訓練における数十の問題を見つけ出し、集団の知恵を集めて訓練の効果を高めた。

 

「先鋒連隊」の周りには硝煙の強い匂いが立ち込め、士気の高揚を感じることができた。

 

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