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japanese.china.org.cn |24. 09. 2019

北斗衛星2基同時打ち上げ、緊張の現場に迫る

タグ: 衛星 通信 システム 科学技術 遠望

 

遠望7号が波を切り前進中

 

 9月23日、中華人民共和国成立70周年まで残すところ丸7日となった。人々は同日未明、再び海と空の間に目を向けた。


 北京飛行控制センターから1000キロ以上離れた中国衛星海上測控部控制ホール内で、科学研究者はスクリーン上で変動を続ける「遠望号」の各種データをじっと見つめていた。第47・48基目となる北斗測位衛星の打ち上げの時を静かに待っていた。


 太平洋の某海域では風が吹き、波が荒れた。「遠望7号」は12ノットの速度を保ち航行していた。テスト参加人員全員が緊張しつつも、秩序正しく働いていた。


 同じく忙しかったのは、陸海通信システムの作業員だ。大洋の「遠望号」と西安衛星測控センター、西昌衛星発射センター、北京航天飛行控制センターの情報交換をスムーズにするため、彼らは十数日に渡り連続で奮戦していた。任務が間もなく始まろうとし、作業員は気持ちを奮い立たせた。


 今回の任務で、遠望7号は唯一の海上測量・制御エリアとなった。科学技術者のプレッシャーは計り知れない。


 打ち上げの時が迫った。甲板ではレーダーアンテナが、北西の地平線、ロケット打ち上げの方向を「注視」していた。


 「残り1分」人々の胸が高鳴り、緊張が走った。「5、4、3、2、1」「点火」「離陸」……


 遠望7号控制ホールには、西昌衛星発射センターの指示の声が伝わってきた。大涼山の奥地で、ロケットが北斗衛星2基を打ち上げ、天に昇った。徐々に小さな明るい点になり、空の果てに姿を消した。


 ……


 ロケットは目にも留まらぬ速さで東の太平洋方向に向かった。


 最も緊張していたのは、船の操作者だ。彼が遠望7号による海上測量・制御任務の序幕を開いた。


 操作者の眼前のパソコン画面にふと、明るい点が表示された。「ターゲット、長江7号を発見」操作者は直ちにターゲットを発見し、両手でアンテナの方角を調整し、ターゲットをしっかり捉えた。


 「長江7号の捕捉完了」


 ……


 任務の順調な成功が宣言されると、西昌衛星発射センター、北京航天飛行控制センター、中国衛星海上測控部控制センター、西安衛星測控センター、遠望7号の科学技術者が同時に拍手した。夢と現実のリレー、波乱万丈の海上測量・制御が今後も上演されることだろう。

 

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