中国海軍初の強襲揚陸艦が25日、上海の造船所で進水した。これは中国の「075型」強襲揚陸艦の1番艦で、今回の進水は中国海軍艦隊の実力のさらなる強化を示したと分析されている。CNNが伝えた。
強襲揚陸艦はヘリ空母、あるいは小型空母と呼ぶことができる。一般的に、強襲揚陸艦は数十機(075型の場合はヘリ)、それから地上物体の兵士、車両、設備を搭載できる。強襲揚陸艦は通常船内にドックを持ち、貨物を揚陸艇もしくはエアクッション艇で岸まで運ぶ。
ハワイ・パシフィック大学のカール・シュスター教授(元米海軍高官)は「075型は海軍の突撃能力を大幅に強化し、かつ海軍陸戦隊に垂直突撃能力、空中機動投入能力を提供した」と述べた。米軍事専門家のJoseph Trevithick氏とTyler Rogoway氏は軍事サイトに寄せた記事の中で、「075型はキール設置の写真が公開されてからわずか5カ月後に進水した。中国人の建造ペースと同鑑のサイズは同じく印象的だ」と話した。
米国防総省は5月に発表した議会年間報告書の中で、中国が世界最大の造船国になったと指摘した。中国は先進的な駆逐艦と潜水艦の生産を続けている。中国には海上試験航行状態の国産空母が1隻、それから建造中の空母が1隻ある。米国の報告書はまた、中国が上陸作戦能力の強化と改善に取り組み、海軍陸戦隊を拡充していると指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年9月29日