「マスクと暴力に反対」「政府に暴力と混乱の制止を要請する」「警察の厳正なる法執行を支持する」香港特区政府総部の東側で7日午後、五星紅旗と区旗が風にたなびき、シュプレヒコールがあがった。香港湖南青年会の数十人のメンバーがここで、自発的に集会を開いていた。
主催者の徐天民さんは「4カ月がたったが、香港の暴乱が収まらず、さらにエスカレートが続いている。正常な仕事と生活に深刻な影響が生じ、財産と人身の安全が脅かされていると多くの友人から聞いている」と述べた。
「マスクにより暴徒は法律の制裁を逃れやすくなり、怖いもの知らずになる。香港には当初から『覆面禁止法』の施行を呼びかけていた」徐さんによると、特区政府が「覆面禁止法」を制定し5日0時より施行するという情報が4日午後に伝わり、誰もが喜んだという。
ところがこの数日に渡り、依然として多くの暴徒が法律を無視し、引き続きマスクをつけ暴力・破壊行為をエスカレートさせている。多くの銀行、売り場、店、地下鉄などが破壊されている。香港は数日に渡り、「全市混乱」「全市麻痺」の状態に陥っている。さらに多くの罪なき市民がマスクの暴徒に暴力を振るわれている。
「昨日はあるタクシードライバーが殺されかけた」集会に参加した秦さんは「施行された法律には威厳があり尊重されるべきだが、暴徒は完全にこれを無視している。そのため私たちは集会で覆面禁止法に声援を送り、香港政府及び警察に厳正なる法執行を求め、支持しなければならない」と話した。
「悪の勢力を恐れず、絶対に頭を下げない」「私は香港という我が家を守る」「私は祖国と香港を愛する」声の揃ったシュプレヒコールが再び響き渡った。その後、彼らは雄壮なる中華人民共和国国歌をうたった。
暴徒の連日の犯罪行為は、文明社会の最低基準を遥かに下回っている。香港の各界は暴力行為に極度の憤慨と強い批判を表明している。
6日午後5時頃に交通事故が発生した後、あるタクシードライバーがマスクの集団に引きずり出され、血が出るほど殴られ気を失った。汽車交通運輸業総工会タクシードライバー分会は声明文を発表し、法を無視し私刑を濫用するデモ隊のおぞましい行為を強く批判した。また警察には厳正なる法執行を、政府には社会の安寧を回復しタクシードライバーが安全に勤務できるようにするための措置を要請した。
このドライバーは香港のタクシードライバー従業員総会の会員だ。同会は7日に声明文を発表し、暴力行為を強く批判し、会員の負傷に心からの慰問の意を表した。暴力行為は現在も蔓延しており、香港市民の人身の安全が深刻な脅威にさらされている。総会は全会員に対して、特区政府を信じ、政府が法に基づく施政により社会の秩序を早期回復させることを支持するよう呼びかけた。
医院管理局の発表によると、6日の抗議デモで病院に搬送された負傷者が7日午後4時現在、38人にのぼっている。うち男性2人が重傷。21人が安定しており、15人が退院した。
香港鉄道の各駅の施設が6日、再びデモ隊によって意図的に破壊され、火を放たれた。乗客、従業員、鉄道安全が深刻な影響を受けた。香港鉄路公司はこれらの勝手な行為、深刻な犯罪になりうる行為を強く批判した。また鉄道安全を損ねるすべての行為を絶対に容認せず、すでに関連状況を警察に通報しており、賠償を求めるすべての権利を保留すると強調した。
香港特区の林鄭月娥行政長官は4日に特別行政会議を開き、「緊急事態規例条例」を引用し「覆面禁止法」を制定することで、社会の秩序を早期回復し暴力と混乱を阻止することを決定した。香港の各界はこれに支持を表明し、一日も早く暴力と混乱が阻止されることを願っている。
香港専業及資深行政人員協会は、「特区政府が非常事態に関連決定を下したことは、社会の治安、公衆の利益、道徳の責任から見て合理的だ。持続する意図的な違法・暴力・破壊行為はすでに、社会の治安及び公共の秩序を強く脅かしている。『覆面禁止法』が暴力・衝撃を減らし、社会の衝突を和らげることを願う。社会各界及び多くの市民に対しては、暴力に断固反対しこれを阻止することで、香港が初めて秩序と落ち着きを取り戻せると呼びかける」と表明した。
香港校董学会は「政府は暴乱を制止し、香港市民の人身・財産の安全を守り、マスクをつけ刑罰を逃れようとする暴徒を効果的にけん制するため『覆面禁止法』を打ち出したが、これはこれ以上無いほど適切かつ必要な手段だ」と表明した。
香港各界文化促進会は「『覆面禁止法』の実施により暴力行為をけん制し、香港の法治の権威を再構築し、法に基づき社会の秩序を取り戻すことを強く支持する」と表明した。
香港湖南青年会が7日、香港特区政府総部で集会を開き、「覆面禁止法」に声援を送った。
