習近平国家主席が11日、インド・チェンナイでインドのモディ首相と会談した。新華社が伝えた。
習主席は滞在先のホテルから車でマハーバリプラムの建造物群へ向かった。モディ首相は入口で習主席を出迎え、習主席のチェンナイ訪問を心から歓迎した。習主席は、「昨年はモディ首相と武漢で会談し、中印関係を新たな段階へと導いた。インド南端のタミル・ナードゥ州への招待を受け、インドをさらに理解できることを大変うれしく思う」と述べた。
マハーバリプラムの建造物群は7-8世紀にかけて建造され、アスラのレリーフ彫刻、「五つのラタ」寺院、海岸寺院などの遺跡で構成されている。モディ首相は習主席を案内して一つ一つ参観し、自ら解説した。両国首脳は歩きながら会話し、踏み込んだ交流を行い、文明について語り合い、相互参考関係について対話した。
習主席は、「タミル・ナードゥ州は中国との交流の歴史が長く、古くから中国と密接な海上貿易関係があり、古代シルクロードの海上貨物中継地だった。中国とインドはいずれも数千年の歴史のある文明を有する国であり、交流と相互参考関係が現在まで脈々と続いてきた。両国の先達たちは幾多の障害を克服し、広く交流を展開し、文学や芸術、哲学、宗教の発展と伝播を推し進め、双方ともに得る利益が極めて大きかった。中印間の人的・文化的交流は大きな可能性を秘めている。双方は来年の中印国交樹立70周年を契機に、より広い分野、より深いレベルで人的・文化的交流を展開し、異なる文明の対話・交流を共に提唱・促進し、2国間関係の発展にさらに長期的な推進力を注ぎ込み、アジア文明の新たな栄光を書き記し続けていくべきだ」と指摘した。
モディ首相は、「我々が今いるこの建造物群はインドの文化遺産と建築の傑出した代表であり、印中両国の十数世紀にわたる文明交流と長きにわたる歴史的な関わりを見つめてきた。数千年の発展を経て、現在、印中両国はともに重要な新興経済体となっており、交流と協力の強化は両国の発展にとって重要な意義を持つとともに、世界の進歩と繁栄も促進するだろう。印中の文明には古い歴史があり、内容が深く、その知恵は現在世界が直面しているさまざまな試練を解決するためのヒントを示すことができる」と述べた。
習主席とモディ首相は中印それぞれの国内発展について心おきなく話し、国政運営の経験について交流を行い、「中印は互いに尊重し、学び、参考にし合って、手を携えて共通の発展と繁栄を実現し、中印という二大文明の偉大なる復興を成し遂げるべきだ」という点で合意した。(編集AK)