習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は10日に北京で新型コロナウイルスの感染による肺炎の感染拡大を阻止する取り組みを視察し、指導した際、「感染の拡大状況は依然として非常に厳しい。各レベルの党委員会と政府は感染拡大の阻止に関する党中央の各政策・方針を断固として貫徹し、『決意を固め、同舟相救い、科学的な予防・治療とターゲットを絞った施策』という全体要求を断固として貫徹し、引き続き努力を重ね、さらに揺るぎない決意、さらに頑強な意志、さらに果断な措置によって、人民大衆をしっかりと頼みとし、断固として感染拡大の勢いをしっかりと抑え込み、感染拡大に対する阻止戦に断固として勝利する必要がある」と強調した。新華社が伝えた。
習総書記は10日午後にコミュニティ、病院、疾病予防管理センターを訪れて、現場の感染対策を把握するとともに、ビデオ中継で湖北省武漢市の肺炎との戦いの最前線と結び、最前線で奮戦する医療従事者と無数の幹部・職員に党中央として配慮と見舞いの意を表した。
習総書記はまず北京市朝陽区安貞街道の安華里コミュニティを訪れ、現場の新型肺炎対策の状況を把握。住民委員会の対策指揮部で、安貞街道と安華里コミュニティによる合同対策の実施状況について説明を受けた。習総書記はコミュニティが各措置を講じて、感染阻止の責任を実行に移し、全世帯の調査、重点対象者のモニタリングという「2つの全カバー」を実現していることを評価した。
首都医科大学附属北京地壇病院は1月12日から新型コロナウイルスによる肺炎患者の治療、スクリーニング検査、隔離作業を引き受け始め、北京初の感染者の入院治療に当たった。習総書記は外来診療ビル1階のモニタリングセンターを訪れ、モニタリング画面を通じて患者の入院・診療状況を確認するとともに、ビデオ中継で病棟の当番医らを激励し、引き続き診療プロトコルを整え、患者の治療に全力であたり、入院治療率と治癒率を高め、感染率と致死率を下げるべく努力するよう促すとともに、自らの感染もしっかりと防止するよう念を押した。
習総書記は湖北省と武漢市の感染状況を非常に気にかけている。地壇病院遠隔診療センターで、習総書記は新型肺炎患者を収容している武漢市の金銀潭病院、協和病院、火神山医院とビデオ中継で結び、第一線で対策に当たる医療従事者、幹部・職員、人民解放軍の指揮官と兵士から状況を把握し、意見や提案に耳を傾けた。
習総書記は地壇病院の次に朝陽区疾病予防管理センターを訪れ、朝陽区の対策状況を視察し、説明を受けた。習総書記は「この感染拡大によって全国各レベルの疾病予防管理センターの緊急措置能力が大きく試されている。感染拡大を阻止する今回の闘いによって優れた精神状態と顕著な制度的優位性が示された一方で、多くの不足も露呈した。全国疾病予防管理システムの建設を根本的建設として押さえ、人材育成、科学研究力、法整備などを強化し、疾病予防管理システムの現代化を推進する必要がある」とした。(編集NA)