政治>
japanese.china.org.cn |16. 03. 2020

女性国境警備隊、コロナから国境を守る 雲南省

タグ: 国境 旅行 出入国 感染症 健康

 雲南省普洱勐康出入国検査所勐啊支所で昨年11月、7人の女性警官からなる国境警備隊が発足した。女性らしい細やかな気遣いのあるサービスを旅行客や国境周辺の住民らに提供している。


▽ウイルスにとっては勇敢な逆走者


 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、同警備隊は春節(旧正月)や元宵節(小正月)など利用者の増える連休中も黙々と自らの任務をこなし、感染対策の第一線で今でも勇敢に奮闘している。


▽旅行客にとっては熱心な文明の使者

 

 「こんにちは。身分証の提示をお願いします。身分確認をさせてください。ご協力ありがとうございます」。入国ロビーで旅行客の対応に忙しい警備隊の隊員、劉連さんの姿は眩いばかりだ。


 このところコロナウイルスの影響で、出入国検査所の現場はひっそりとしている。マスクを外したがらない旅行客や手続きを迅速に済ませてほしい旅行客など出入国する旅行客の気持ちも複雑だ。


 「特殊な時期だからこそ旅行客の気持ちに注意し、心のこもったサービスを提供する必要がある」と劉さん。マスクを外したがらない旅行客には丁重な態度でマスクを外すよう頼み、本人確認後、すぐにマスクを着けるよう促し、効率よく通関検査を行い、旅行客が迅速にその場を離れられるようにしている。


 感染症が拡大する中、国境を守る第一関門が国境付近の住民の健康と平穏を守っているのだ。新たな時代の移民管理警備隊員として、初心を忘れず、使命を心に刻み、いつでも人々のことを念頭に置き、温かい配慮と気遣いのある挨拶をし、辛抱強い親切な説明で出入国する旅行客に対応しなければならない。


▽違法に対しては毅然とした護衛兵


 女性警備隊は発足当初、サービスの向上に重点が置かれていたが、実際の業務にあたる中で本人確認でも、行政案件手続きでも重責を担い、使命を遂行している。


▽人々にとっては温かな配慮ある人


 「お嬢さん、重いなら自分で運ぶよ」。隊員の唐思薇さんは野菜をさげたお年寄りを見つけると、すぐに駆け寄って重い荷物を運ぶのを手伝った。


 「大丈夫です。私は女でも、力持ちなんですよ!」と唐さんは微笑みながら答えた。


 「国境の人々を気にかけ、法を普及し、心配事を解決する」というスローガンが女性警備隊の真心の行動につながっている。 


 今年の元旦、隊員らはあるお年寄り宅を訪問し、体の具合や生活の情況を聞いたりしてお年寄りとおしゃべりした。お年寄りは家庭の温もりを感じ、ひと時の団らんを楽しんだという。 

 

 女性警備隊が所属する党支部は1月中旬、駐在地の村民委員会とともに末端の協力制度を確立した。警備隊との関係を深め、良好な民衆的基盤を築くのがねらいだ。


 女性警備隊は日常業務以外に駐在地の学校や村、市場、駅などで法律・法規や出入国の常識について宣伝・普及活動を行い、国境付近の住民の法的知識の向上を目指す。


 ここでは毎日、女性警備隊員たちが様々な物語をつむいでている。彼女たちはその粘りと熱意、温かさで旅行客や住民に感動の輪を広げているのだ。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月16日