世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は現地時間20日、ジュネーブで開かれた新型コロナウイルスに関する定例記者会見で、「世界では新型コロナウイルスによる感染者が21万人、死者9000人が報告されている。一方、武漢では新規感染者がゼロになり、世界その他の国と地域に希望と勇気を与え、最も深刻な状況も乗り越えられることが示されている」と強調しました。
WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏は、「武漢の新規感染者ゼロの報告は希望に満ちており、新型コロナウイルスの封じ込めと感染経路の遮断が可能であると示されている。これには、社会が一丸となっての取組と結束、勇気ある医療関係者と効果的なサプライチェーンも必要である」と強調しました。
テドロス事務局長は「現在、個人用防護用品が世界的に不足しており、WHOは引き続き各国を支援していく」と表明しています。なお、WHOは、一部の中国のサプライヤーがWHOに物資を供給することで確認が取れ、ディテールについては最終調整をしているということです。
「中国国際放送局日本語版」2020年3月22日