海外メディアによりますと、米国元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)のジョン・ボルトン氏は出版予定の回顧録で、トランプ大統領がその政治的野心を米国の司法や外交政策とタイアップしていることを始め、同氏の任期内の行動の一部を暴露しました。中でも、「ポンペオ国務長官は表立って、トランプ大統領の忠実な支持者に見えるものの、裏ではトランプ氏の陰口をたたき、トランプ氏が朝鮮問題に向けた外交努力を疑問視していた」と暴いたそうです。
AFP通信は17日、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された回顧録の一部を引用した形で、トランプ大統領が朝鮮の最高指導者である金正恩氏とシンガポールで初の会談をしていた間に、ポンペオ国務長官は、「トランプ氏は本当にどうしようもない」と書いたメモ書きを渡してくれたと明らかにしました。
ボルトン前補佐官
ポンペオ国務長官は2018年だけでも4回も朝鮮を訪れ、トランプ大統領のために外交を展開してきました。しかし、ボルトン氏はその著書で、シンガポール会談から1か月経った後、ポンペオ氏はトランプ大統領の対朝鮮外交に向けた努力について、「成功の可能性はゼロ」だと言って一蹴したそうです。
また、トランプ大統領は、金氏が自分にあざ笑われている「小さなロケットマン」と暗示をかけるため、ポンペオ長官に英人気歌手エルトン・ジョン氏の代表曲「ロケットマン」が収録されたアルバムを金正恩氏に渡すよう執着していたことも書かかれていました。
トランプ大統領
英紙「タイムズ」はその公式サイトで、ボルトン氏はその回顧録でトランプ大統領について「あきれるほど無知な人」と書いてあったとしました。その上、2018年、トランプ氏は当時の英首相メイ氏との会談で、『英国は核大国』という英高官の発言に対し、横槍を入れて、『そうですか?あなたたちは核大国ですか』と聞き直し、「こうした質問はジョークではなかった」とボルトン氏は書いてあったということです。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月20日