14日の外交部定例記者会見で記者の質問に答える趙立堅報道官
外交部の趙立堅報道官は14日に北京での定例記者会見で、米国が孔子学院米国センターを「外国使節団」に指定したことについて、「中米協力プロジェクトの正常な運営を悪者扱いし、汚名を着せている。これに強い不満と断固たる反対を表す。中国は更なる対応を取る権利を保留する」と強調しました。
趙報道官は、「孔子学院は、世界各国の人々が中国語を学び、中国への理解を深め、中国と各国の教育と文化交流や協力を強める上の架け橋で、絆でもある。長い間、米国にある孔子学院はいずれも、設置先の大学により自由意思で申請し、中米双方の大学が相互尊重、友好協議、平等互恵の原則を踏まえた上で発足した協力プロジェクトである。その運営と管理は公開かつ透明で、現地の法律を厳格に遵守し、大学側の規則をしっかりと守りながら、両国の人的・文化交流に積極的な役割を果たしてきたため、設置先の大学や米各界からあまねく歓迎を受けている」と述べました。
さらに、「これまでのところ、米国の一部の人はイデオロギー上の偏見と個人の私利から、孔子学院を含む中米協力プロジェクトの正常な運営を乱暴に干渉したり妨げたりしている。これは全く受け入れることができない。特に、ポンペオ米国務長官が声明の中で、事実無根のいわゆる報告書や報道を大量に引用し、根も葉もない口実をねつ造して、孔子学院に罪を着せようとしている」と指摘しました。
その上で、「米国に冷戦思考やゼロサムゲーム的な考え方を改め、いち早く過ちを正し、教育交流プロジェクトの政治問題化を停止して、中米間の正常な人的・文化交流を干渉しないよう求める」と訴えました。
「中国国際放送局日本語版」2020年8月15日