中国共産党中央政治局は16日に会議を開催し、「成(成都)渝(重慶)地区2都市経済圏建設計画綱要」を審議した。習近平中共中央総書記が会議を主催した。
▽成渝エリア局面イメージ図:図版は「成渝都市群発展計画」より(資料図版)
建設の意義:2つの「プラスになる」
成都・重慶地区2都市経済圏の建設は、国内の大きな循環を主体としつつ、国内と国外の2つの循環が相互に作用し合う新たな発展局面を構築するための重大な措置だ。
まずこれは、優位性で相互に補い合い、高い品質の発展を実現する地域経済配置を形成する上でプラスになる。
またこれは、市場空間を開拓拡大し、産業チェーン・サプライチェーンを最適化し安定させる上でプラスになる。
建設の目標
重慶と成都の2つの中心都市の共同の牽引効果を突出させ、地域の優位性と特色を顕在化するよう注意を払い、成都・重慶地区を全国的な影響力をもつ重要な経済センター、科学技術イノベーション(革新)センター、改革開放の新たな重要地点、高い品質の生活に適したエリアにし、全国における高い品質の発展を牽引する重要な成長極および新原動力を生み出すことだ。
▽成都ハイテク区の一角を空から眺める
会議では、成都・重慶地区に対して次のことが要求された。
一体化の発展理念をしっかりと打ち立て、協力メカニズムを整備し、地域協力の高い水準のモデルを打ち出すこと。
手を取り合って内陸部の改革開放の重要地点を構築し、高い標準の市場システムを共同建設し、一流のビジネス環境を作り出し、「一帯一路」(the Belt and Road)の共同建設によって牽引し、西部地域の陸上・海上の新ルートをしっかりと建設し、国内経済と国際経済の2つの循環に積極的に関与すること。
生態環境の保護をたゆまずにしっかりと進め、生態環境が優先されてグリーンな発展を実現する新たな道を歩き出し、人と自然との和諧共生を推進すること。
中心部とエリア全体との関係を着実に処理し、重慶の中心都市部と成都の発展エネルギーレベルおよび総合的競争力を着実に向上させ、都市の発展が外側への拡張から内側の向上へと転換するよう推進し、点から面へとバランスよく発展を遂げ、一体化して発展する都市圏を周辺の市・県とともに形成すること。(編集KS)
重慶の様子
「人民網日本語版」2020年10月17日