深さ1万メートル級の潜水試験に成功した中国の有人深海潜水艇「奮闘者号」が28日、無事に戻りました。中国の最高指導者、習近平氏は祝賀メッセージを送り、深海調査の設備開発や超深海研究に携わる科学者らに祝意を伝えました。
習近平氏は、「『奮闘者号』の開発と潜水試験の成功は、中国が世界の海の最も深いところに入って、科学研究をする能力を持つようになったことを意味する。また、海洋に関するハイテク分野での中国の総合的な実力も示した」と述べました。
その上で、習近平氏は深海調査の設備開発や超深海に対する研究に携わる科学者らに対して、中国の「海洋強国」建設、中華民族の偉大な復興という「中国の夢」の実現、人類の海洋に対する認識、保護と開発のために引き続き努力するよう求めました。
中国の有人深海潜水艇「奮闘者号」は今年10月10日からマリアナ海溝で13回にわたって潜水試験を行い、そのうち8回が1万メートルを超えました。中でも11月10日は1万909メートルの海底に到達し、中国の有人深海潜水の新記録を作りました。
「中国国際放送局日本語版」2020年11月28日