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japanese.china.org.cn |18. 12. 2020

孤島の医師、心をこめて21年間守り続ける

タグ: 安徽省 孤島 貧困者 衛生 ステーション

 

安徽省六安市金寨県響洪甸ダムのダムエリアの奥には、「海島」と呼ばれる孤島がある。そこには貧困者40世帯余りが暮らしている。彼らを苦しめる最も大きな問題は、受診だ。


村の医師、余家軍氏(42)は「島には以前、衛生ステーションがなかった。村人はちょっとした病気であっても舟を2−3時間こぎ、麻埠鎮衛生院に行かなければならなかった。急病にかかれば手遅れになることが多かった」と話す。


現地政府はその後、移動可能な小屋を使い水面に簡易衛生ステーションを作った。しかし日常的な移動や往診には舟が必要だ。金寨県麻埠鎮斎山村で唯一の医師である余氏は、1999年に衛生学校を卒業してから斎山村に戻ってきた。島の村人の診察をするため、余氏と妻は木の舟で暮らし、「海島衛生ステーション」と名付けた。木の舟をこぎながら往診した。こうして21年の月日が流れた。


国は近年、民生改善を高度に重視している。余氏は次々と変化を感じている。衛生ステーションは移動可能な小屋だったが、「孤島」の上に改築された。明るく広々とし、設備が揃った。余氏は往診に使う木の舟をより安全な鉄の船に替えた。村の貧困者が徐々に貧困から脱却した。


島の若者の多くが出稼ぎに出ているが、余氏に外に出る考えはない。余氏は、村人が必要とする限りここを守り続けると述べた。余氏は今年「全国労働模範」の称号を授与された。

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