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japanese.china.org.cn |04. 01. 2021

中国はポストコロナ時代の新理念の模範=小林正弘氏

タグ: GDP コロナウイルス 貧困撲滅

小林正弘 

清華大学法学博士 

Genuineways.Inc ブランド保護顧問

 

 

 中国の習近平国家主席は12月31日夜、2021年を迎えるにあたり、新年のあいさつで「中国は世界の主要エコノミーの中で一足先にプラス成長を実現し、2020年の国内総生産(GDP)は100兆元(1元は約15.8円)の新たな大台を達成するとみられている」と述べた。

 

 コロナウィルスとの戦いが続く中、中国が一早くGDPのプラス成長に転じ、持続的な回復を維持していることは世界にとって大きな希望となっている。これは中国政府がコロナウィルスの感染拡大の当初から経済活動よりも生命を優先し迅速かつ果敢な防疫対策を実行し、医師、看護師などの医療関係者をはじめ14億の人民が団結した結果である。その根底には中国の悠久の歴史・哲学を背景とした人類命運共同体の理念が脈打っている。“挑戦と応戦によって文明が発達し、応戦に失敗すれば文明は滅びていく”(趣旨。アーノルド・トインビー博士)。コロナウィルスが人類に仕掛けた「挑戦」に、何をもって「応戦」していくべきか。それは、人類がこれまで繰り返してきた軍事的、政治的、経済的覇権の奪い合いではなく、生命を優先とする連帯を不断に強化することである。コロナウィルスに加え、深刻な洪水による被害に直面しながらも国内の貧困撲滅対策を断固推進した中国が新しき理念の模範となり、多国間協力によって人類の存続が可能となることを信じたい。

 

(撮影者・小林正弘氏)

 厳寒の天安門広場を訪れ、新年の光に照らされる「中華人民共和国万歳!世界人民大団結万歳!」との崇高なるスローガンを目にし、その思いを一層強くした。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月4日