米国の首都ワシントンで6日、トランプ米大統領の支持者がデモ行進を行った。
米国東部時間7日未明、15時間弱続いた連邦議会上下両院合同会議で、選挙人から306票を獲得したバイデン氏が次期大統領選当選が認定された。会議中、一部のデモ参加者が連邦議会議事堂内に乱入した。議会が一時的に中断され、国際社会に衝撃を与えた。
米上下両院は6日午後に合同会議を開き、昨年の米大統領選の各州選挙人投票の集計を行った。開会後間もなく、連邦議会議事堂の周辺に集まっていた一部のデモ参加者が議事堂内に乱入した。議員が直ちに避難し、議会が中断された。ワシントンD.C.警察のロバート・コンティ代理署長は6日夜の記者会見で、暴力により4人が死亡し、少なくとも警官14人が負傷し、デモ参加者52人が逮捕されたと述べた。
警察が議事堂内の整理を行い、6日午後8時に合同会議が再開された。全50州の集計の終了後、ペンス副大統領が上院議長として、バイデン氏が米国の第46代大統領に、ハリス氏が副大統領に当選したと宣言した。
トランプ氏は7日未明に発表した声明の中で、大統領選の結果に同意はしないが、20日の政権移行は円滑に行われると表明した。
在世中の元米大統領はいずれも、デモ参加者による暴力的な議事堂乱入に遺憾の意を表している。オバマ氏は、これは「米国の汚点、米国への侮辱だ」と述べた。クリントン氏は米議会及び米国にとって「先例なき攻撃だ」と批判した。96歳のカーター氏は、本日生じたすべてのことに「困惑」しており、これは「国家的な悲劇だ」と述べた。ブッシュ氏は、選挙後の一部の政治リーダーの軽率な行為、米国の制度・伝統、法治に対する尊重の不足に衝撃を覚えていると述べた。
暴力的な議会乱入事件の発生後、一部の国は衝撃と批判の姿勢を示し、米国に円滑な政権移行を呼びかけた。