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japanese.china.org.cn |11. 01. 2021

祖国の「北極」に輝く警徽

タグ: 黒竜江 漠河 最低 気温 警務活動

中国の「北極」と呼ばれる黒竜江省漠河市には、洛古河村という辺境の静かで小さな村がある。ここは黒竜江の源で、漠河市公安局北極辺境派出所洛古河夫妻警務室がある。ここは人民警察、史先強さんの事務所であり、彼の家でもある。

 

 1年で最も寒い「三九」の時期、漠河地区の最低気温はすでにマイナス40度以下に下がっている。車で漠河市を出発し、氷で閉ざされた森林地帯の山道を進むと、2時間以上の移動中に対向車と一度もすれ違わない。山の中は電波も届かず、携帯電話を利用できない。旅路には尽きることなき林の海しかない。カーブを曲がると、ついに携帯電話の着信音が鳴り、洛古河村に到着する。

 

 炊煙が白い雪を引き立て、氷で閉ざされた黒竜江の畔に数十軒の低い平屋建てが整然と並ぶ。白い雪、黄色い住宅、青い山。原始的な山と川の風景がほとんど手付かずの状態で残されている。この素朴な東北地区の小さな村は、史さんの持ち場だ。

 

 一般人が自宅で警務活動の利便性を享受できるようにするため、北極辺境派出所洛古河夫妻警務室が2010年7月に設立された。初代夫妻警務室人民警察である賈晨翔さんと妻の王暁蓮さんは10年勤務した。20年には史さんと補助警官の沈欣さんの夫妻がバトンタッチを受け、洛古河夫妻警務室の2代目の主となった。

 

 洛古河村は狭く、村の端から端まで歩くのに15分もかからない。しかし洛古河村は辺境にある。史さんは辺境の警らの責任を果たすため、よく村の周辺を十数キロも歩く。暑くても寒くても、これを毎日繰り返す。

 

 この静かな小さな村の警察は、人々の日常生活に密着した勤務内容が多い。警務室の入口で、記者は特殊な地図を目にした。地図には村の家屋の写真が貼られ、さらに洛古河村の47人の世帯主の名前が書かれていた。これは史さんが村人の状況を覚えやすくするため作ったものだ。

 

 洛古河村は1年のうちほぼ8カ月が冬だ。真冬になり大雪で山が閉ざされ人跡未踏になる「孤村」は非常に寒そうな印象があるが、記者は洛古河村でぬくもりを感じた。

 

 極寒の大興安嶺山脈では、守り続けること自体が奉仕だ。「警務は家事、仕事は生活」これは警務室の壁に貼られていた言葉であり、史さんの洛古河村における仕事及び生活を如実に反映している。

 

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