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japanese.china.org.cn |05. 02. 2021

WHOの専門家が武漢ウイルス研究所を訪問 西側を失望させる発言も

タグ: WHO 武漢 ウイルス 実験室 

 新型コロナウイルスの発生源を調べる世界保健機関(WHO)の専門家チームは3日、武漢ウイルス研究所で4時間弱滞在し、かつ「武漢ウイルス実験室」を訪問した。ロシア・スプートニクの4日の報道によると、WHOのメンバーである疫学博士のデトコフ氏は訪問後、実験室からウイルスが「漏洩」したという説に異議を唱えた。「武漢実験室は設備が優れており、ここから何かが漏洩するとは考えにくい」

 

 デトコフ氏は「当然ながらこの施設(実験室)を訪問し、同業者とその組織方法について議論し理解することは、私たちの仕事にとって重要だ。すべてが秩序正しかった。いったい誰が彼らを批判しているのだろうか。この実験室は設備が優れており、ここから何かが漏洩するとは考えにくい」と述べた。

 

 報道によると、専門家チームが訪問した「武漢ウイルス実験室」は、研究所内のバイオセーフティーレベル4(BSL-4)の実験室だ。安全規格と密閉の程度によると、この実験室は現在、中国でセーフティレベルが最も高い生物実験室だ。しかしこれまで、この実験室からいわゆる「ウイルス漏洩」が発生したと中傷するデマが広がっていた。

 

 デトコフ氏のみならず、WHOの専門家チームの別のメンバーも「この実験室についてはよく知っている。ここから多くの優秀な科学研究成果が輩出された」と述べた。さらに「この実験室の関連研究がウイルスの真相に非常に近いことから、むしろ批判し中傷する声が上がったのかもしれない。これは誠に皮肉だ」と補足した。

 

資料写真:デトコフ氏


 スプートニクの報道によると、デトコフ氏は武漢の市場について「新型コロナウイルスの感染源が他の場所にある可能性が高いが、武漢華南海鮮市場内にはウイルス拡散に有利な多くの条件が存在する」と述べた。

 

 デトコフ氏は「私たちは市場を視察した。ウイルスの感染源がそこにあるという証拠はなく、ウイルスが別の場所から発生した可能性がある。しかしそこはウイルス拡散に適したすべての条件を満たしていると推測されている」と話した。

 

 新型コロナウイルスの発生源を調べるため、WHOはこのほど専門家チームを中国の武漢に派遣し、現場でリサーチを行っている。専門家チームは以前、良からぬ下心を持つ者によって何度も中傷された武漢ウイルス実験室を積極的に評価し、「WHOの専門家は武漢ウイルス研究所の安全性に自信を持っている」と述べた。

 

 中国外交部の汪文斌報道官も3日の定例記者会見で、「国際専門家チームと中国側は実り多い議論を行った。同時に病院、市場、疾病予防管理センターなどを訪問した。関連活動は順調に進んでいる。専門家チームは3日、さらに武漢ウイルス研究所を訪問し、交流し、かつ華中農業大学の専門家チームと座談した。これらの活動はいずれも双方の感染源特定をめぐる交流・協力の重要内容だ。中国側はこれまで通り、開放的で透明で責任ある態度を貫き、引き続きWHOを協力を維持する」と表明した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月5日