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japanese.china.org.cn |26. 02. 2021

国家農村振興局が誕生 その設立が意味するものとは?

タグ: 脱貧困 三農 農村振興 資源

 

 北京市朝陽区太陽宮北街1号で25日午後4時、「国務院貧困扶助開発指導チーム」の看板が取り外され、「国家農村振興局」の看板が正式に掛けられた。

 

 この機関の交代の裏には、脱貧困攻略の勝利後、全面的に農村振興を推進するという、中国の「三農」(農業、農村、農民)活動の重心の歴史的な移行があった。

 

 効果的につなげ、農村振興を全面的に推進するにはどうすべきだろうか。

 

 今回の看板設置は、「時間を継ぎ目なしにつなげ、取り組みを着実に推進し、使命を伝え引き継ぐ」という新たな姿勢を示した。

 

 効果的につなげるためには継ぎ目なしにつなげる

 

 「時間を継ぎ目なしにつなげる」のは、脱貧困攻略の成果を断固守りきり、脱貧困攻略の成果の定着と拡大を農村振興と効果的につなげるという、これまで中央が明確にした内容を実行するためだ。仕事と政策に空白を残さない。

 

 脱貧困攻略戦の勝利は、絶対的貧困の問題を解消したに過ぎない。中国の「三農」活動の重心は歴史的に農村振興の全面的な推進に移行したが、我々は次のことをはっきり認識しなければならない。脱貧困の基礎が比較的脆弱で、脱貧困者の生活が保障されたが依然として低所得で、リスクや変化が生じれば貧困に戻る可能性がある。産業ができたが基礎がまだ弱く、資金の支援が終われば産業が崩壊する可能性がある。

 

 脱貧困の攻略は千秋の偉業であり、想像を絶するほど困難だ。脱貧困が難しい地方ほど、脱貧困後に脱貧困の成果を固める必要がある。その最も効果的な手段は、農村振興の推進とつなげることだ。脱貧困攻略の成果を固めることは、農村振興推進とつなげるための優先任務であり、農村振興の推進は脱貧困攻略の成果を拡大するための必然的な要求と言える。

 

 全面的な推進には専門的な推進が必要

 

 今回の設立はまた、農村振興という大事業を担当する専門的な機関ができ、すでに計画段階から全面的な実行及び奏功の段階に移っていることを示した。

 

 民族が復興するためには農村振興が必要だ。社会主義現代化国家の全面的な建設、中華民族の偉大なる復興の実現における最も重く苦しい任務は依然として農村にある。最も広く最も厚い基礎も農村にある。

 

 農村振興の全面的な推進の深み、広さ、難しさは脱貧困攻略に劣らない。中国は、有力資源を集めた脱貧困攻略の支持から農村振興の全面的な推進に転じるため、最も力強い措置を講じ、より大きく強い力を集める必要があると言える。そのため中国は初めて国家農村振興局という専門的な機関を設立し、この歴史的な使命を担わせた。また中国の農村振興の全面的な推進の決意を示した。

 

 脱貧困のレッテルを剥がすことは終点ではなく、新生活と新たな奮闘のスタートラインだ。我々は40数年前、農村改革により改革開放の幕を開けた。40数年後の今日、我々は農村振興を通じ、都市部・農村部融合発展及び現代化建設の新局面を切り開く。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月26日