アメリカ政府の統計によりますと、アメリカ国内でアフリカ系の若い男性が警察官に射殺されるリスクは同じ年代の白人男性の21倍を超えています。具体的には、2010年から2012年までの間に15~19歳のアフリカ系男性が警察官の手で射殺された割合は100万人あたり31.17人だったのに対し、同年代の白人男性は100万人あたりわずか1.47人だったということです。
米国ではマイノリティー(人種的少数派)が構造的な人種差別の標的となり、窮地に追い込まれています。黒人男性ジョージ・フロイド氏が白人警察に拘束された際に膝で首を圧迫され、のちに死亡した事件は3月29日に公開裁判にかけられました。米紙『ボストングローブ(The Boston Globe)』は論説で、「フロイド氏を死なせた白人警官は唯一の被告人ではない。全アメリカが裁判にかけられるべきだ」と主張しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年4月10日