習近平国家主席はバイデン米大統領の招きに応じて22日夜にオンライン形式で開催された気候変動サミットに北京から出席し、重要演説「人と自然生命の共同体を共に構築する」を行った。新華社が伝えた。
習主席は「気候変動は人類の生存と発展に厳しい試練をもたらしている。グローバル環境ガバナンスの直面するかつてない困難を前に、国際社会はかつてない野心と行動で、気候変動による試練への対応策を共に話し合い、人と自然の調和ある共生の道を共に図り、人と自然生命の共同体を共に構築する必要がある。人と自然の調和ある共生を堅持し、グリーン開発を堅持し、システムガバナンスを堅持し、人間本位を堅持し、多国間主義を堅持し、『共通に有しているが差異のある責任』の原則を堅持する必要がある」と指摘。
そして、「中国はエコ文明の理念と建設を中国の特色ある社会主義の全体的布陣に取り入れ、環境優先、グリーン・低炭素の発展路線を堅持している。中国は2030年までの炭素排出量ピークアウトの実現、2060年までのカーボンニュートラルの実現を目指すことを宣言した。これは人類運命共同体の構築推進と持続可能な発展の実現に基づく重大な戦略的決定であり、困難な努力を要する。中国は現在二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウト行動計画を策定し、広範かつ踏み込んだCO2排出量 ピークアウト行動を展開し、条件を満たす地方と重点業界、重点企業が他に先駆けてピークアウトを迎えることを支持している。中国は石炭火力発電プロジェクトを厳しく規制し、第14次五カ年計画期間(2021−25年)に石炭消費の増加を厳しく抑制し、第15次五カ年計画期間(2026−30年)に徐々に減らす」と強調した。
また「グローバルエコ文明建設の参加者、貢献者、先導者として、中国は多国間主義を揺るぎなく実践し、公平で合理的かつ協力・ウィンウィンのグローバル環境ガバナンス体制の構築を後押しすべく努力する。中国は今年10月、第15回生物多様性条約締約国会議の開催を引き受け、各国と共にグローバルな生物多様性ガバナンスを新たな段階へと押し上げる」とした。
出席国の指導者は気候変動について、国際社会の共通して直面する厳しい試練であり、世界が力を合わせて対処する必要があると指摘。迅速に行動を取り、さらに排出削減の取り組みを強化し、技術革新を強化し、クリーンエネルギーの発展に力を入れ、さらに多くの雇用機会とさらに大きな成長空間を創造し、グリーン開発、より持続可能な発展を実現し、人類共通の惑星をしっかりと保護し、人と自然の調和ある共生を実現し、子々孫々に幸福をもたらすべきだとしている。また、雲南省昆明での第15回生物多様性条約締約国会議の成功を支持。脆弱な国や集団に一層注意を払い、先進国は発展途上国への資金・技術支援を拡大して、その気候変動対策を手助けする必要があるとしている。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年4月23日