高身長で軽くカールのかかった白髪頭の彼は、杖をついて私たちのところに歩いてきた。
83歳のこのお年寄りは顔の彫りが深く目が青く、外国人のような見た目である。
「私は正真正銘の中国人」。人見知りすることなく、彼は明るい声で北京訛りのの話し方で記者に話した。
外国人のような見た目のこの中国人は李憶祖さんという。
彼の人生は「伝奇」と言える。乱世に生まれ、外国の孤児だった彼は中国の親に育てられ、新中国の大学生になった。約60年前、彼は北京に残るチャンスを手放し、祖国の心臓部から遠い辺境に移り、新疆の発展に人生を捧げてきた。
最近、彼の経歴が報道されると注目が集まり、辺境に根をはり祖国に貢献した純真な心は多くの人に感動を与えた。
李憶祖さんは、「私は普通の地質作業員で、自分がすべきことをしただけ。党と国に養ってもらった人として、当然の感謝の気持ち」だと話した。