20カ国・地域(G20)を中心に新型コロナウイルス対策の国際協力について議論する「世界健康サミット」が21日に行われました。習近平国家主席は北京からオンライン形式で出席し、重要な演説を行いました。
習主席は演説で、感染症対応に関する国際防疫協力のために、中国のソリューションを5つ提案しました。
第一に、中国は向こう3年間において、30億米ドルの国際援助を提供し、途上国の感染症対策と経済社会の回復を支援します。
第二に、中国は世界に3億回分のワクチンを提供するほか、出来る限りのワクチン援助を行います。
第三に、中国は自国のワクチン企業が途上国へ技術移譲することを奨励し、ワクチン生産の協力をサポートします。
第四に、中国は新型コロナウイルスワクチンに関する知的財産権の一時放棄への提案を支持することを宣言し、世界貿易機関(WTO)などの国際機関がその知財権に関する規制の適用除外を早期採択するよう望んでいます。
第五に、中国はワクチン協力の国際フォーラムを提案し、ワクチンの生産・研究・開発に関与している国・企業・利益関係者が一堂に会して、世界でワクチンの公平かつ合理的な分配について共に討議することを呼びかけます。
「中国国際放送局日本語版」2021年5月22日