「明朝の紫禁城と比べると、現在の保存状態が良好な建築が占める割合はどの程度か」「文化財保護と都市発展について、故宮のどのような経験を共有できるだろうか」「故宮で今後、より多くの外国の収蔵品が展示されるだろうか」故宮博物院の建福宮花園で21日、在中外交官が積極的に質問し、故宮博物院の王旭東院長が自信満々に語った。現場は活気あふれる雰囲気だった。
国務院新聞弁公室は同日、在中外交官を故宮に招いた。彼らはこの600年以上の歴史を持つ雄壮なる建築群の中で、中国文化の「秘密」を探った。
故宮博物院の王旭東院長が、在中外交官に故宮の建築の特色を紹介した。
「延春閣に上がり、故宮の古い建築群を遠く眺めると、まるでタイムスリップしたかのようだ」在中国ロシア大使館文化部の責任者は中国語に精通している。彼女は、故宮の重みのある歴史の息吹により、中華文化の奥深さを再び実感できたと感嘆した。
故宮の職員が、在中外交官に文化財の修復前と後の比較写真を見せた。
故宮文保科技部文物修復室で、古時計、書画、青銅器、金貨元宝などの歳月に侵食された貴重な宝が、文化財修復専門家によって再び輝きを放った。
同責任者は「これらの修復専門家は年配の方かと思っていたが、修復室に入り若い顔を見るとは思いもしなかった。博物院で若い世代が文化財事業に身を捧げるとは称賛されるべきだ」と語った。
在中外交官が、修復後の古時計を鑑賞した。
在中国オマーン大使館の二等秘書は、修復専門家のこつこつとしっかり仕事に励む態度に特に感嘆を漏らした。「1枚の絵を修復するため、修復専門家は1年以上の時間をかける。これは並々ならぬことだ。中国の伝統文化及び文化財に対する保護はオマーンの参考になる」
在中国ハンガリー大使館の参事官は、考古学者だ。彼女は青銅器修復室で作業員に、修復の細部について興味津々に質問した。「中国の文化財修復の方法と基準は我々と異なり、啓発される」
同氏はまた、「何度も故宮を訪れているが、来るたびに新たな発見と新たな収穫がある。ここでは長い歴史を持つ奥深い中華文明を実感できる。より多くの中国の文化財がハンガリーに来ること、両国がより多くの文化交流活動を展開することに期待している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月23日