金沙江白鶴灘水力発電所の第1弾となる発電機が28日、安全かつ予定時刻通りに発電を開始した。習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は祝電を送り、発電開始に対する祝意を表した。新華社が伝えた。
習総書記は祝電の中で、「白鶴灘水力発電所は『西電東送』(西部地域で発電した電気を東部地域に送電)を実施する国家重大プロジェクトであり、現在世界で建設中の水力発電プロジェクトのうち規模が最大で、技術的難度が最も高いものだ。単一発電機設備容量が世界最大の出力100万キロワット水力発電ユニットであり、中国のハイエンド設備製造における重大な飛躍的進歩を実現した」と指摘。
また習総書記は、「全ての建設者や各方面が白鶴灘水力発電所の今後の各作業を統一的に計画・推進し、二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラルという目標を達成し、経済・社会発展がグリーンなものへと転換することを促すために、さらなる貢献を果たすことを希望する」とした。
白鶴灘水力発電所は四川省寧南県と雲南省巧家県の境界にある金沙江上に位置する。中国三峡集団が開発・建設し、投資総額は2200億元(1元は約17.14円)、総発電設備容量は1600万キロワットで、中国が独自研究開発した単一発電機設備容量が世界最大の出力100万キロワット水力発電ユニット16基が設置されている。発電所の主体プロジェクトは2017年7月に全面的に着工。第1弾となる発電機2基で発電が開始され、2022年7月には全発電機で発電開始予定。発電所が全て完成し発電が開始されると、三峡プロジェクトに次ぐ世界第2の水力発電所となる。(編集AK)