2021年7月16日、北京の冬季五輪選手村
北京冬季五輪の選手村は世界各地からの来客に向け両手を広げ、国際氷雪小鎮が新たな勇姿を示した。北京冬季五輪はあと200日で開幕する。
北京市は2015年7月31日、張家口市と共に2022年冬季五輪・パラリンピックの開催権を獲得した。6年弱の取り組みを経て、準備作業はすでに全力のラストスパート、全面的な準備完了、決戦・決勝の重要段階に入っている。
インフラは「しっかり建設」から「しっかり活用」に改善されている。都市運行などの外部サポートは「細かい点から着手」により正確に進められている。祭典に参加する各方面が日増しに盛り上がっている。全民で冬季五輪を迎える熱波が到来している。
自信満々 最後の予行練習に備える
北京冬季五輪の開幕まであと200日になった。12会場のすべてが竣工し、冬季オリンピック国際競技連盟連合の視察と承認を終えている。多くの中国と科学技術の要素を取り込んだ「氷のリボン」「雪如意」などが都市の新たなランドマークになった。会場以外の競技関連施設の建設・改修が着実に進められている。3カ所の冬季五輪選手村がほぼ竣工し、首都体育館の改修が完了し、太子城氷雪小鎮が青々とした山に囲まれ色鮮やかになっている。
北京冬季五輪が近づくなか、北京市と張家口市は両手を広げ海外からの来客を迎えようとしている。
北京冬季五輪組織委員会は今年に入り、感染対策と冬季五輪の準備作業を同時進行し、104件の冬季五輪準備重点任務を全面的に推進している。各種任務が予定通り順調に実施されている。
組織委員会は今年下半期に、会場の最終作業に統一的に取り組み、予定通り会場以外の競技関連施設の建設・改修を終える。冬季五輪の基準及び感染対策の需要に基づき作業を推進し、開催の条件を整える。組織委員会人力資源部の閆成部長は「会場・施設、競技の手配、感染対策などの重要要素を効果的に検証している。現在は試験結果に基づき改善作業を進めている」と述べた。
ラストスパートの段階を迎え、「鳥の巣」「ウォーターキューブ」「氷のリボン」の建設・運営を担当する北京国資公司の岳鵬会長は自信満々に、「全力で最後の200日の決戦・決勝に取り組む」と語った。
人材育成、大会サポート、市場開発を同時進行
素晴らしく非凡で卓越した冬季五輪の開催において、人材育成、大会サポート、市場開発のすべてが重要で、すべてが不可欠だ。
・人材育成の豊富な成果
都市の資源を利用し、医療・飲食・宿泊・警備などの大会サポート人材の育成を加速。組織委員会スキー戦隊を結成し、民間スキー名人622人のうち過半数が試験活動サポートに参加。世界の専門家を招き準備チームを強化し、国内の人材を育成。
組織委員会は5年以上に渡り400件以上の訓練プログラムを実施し、累計訓練時間は5000時間以上、訓練対象は延べ4万人以上にのぼっている。国際オリンピック委員会(IOC)は5年連続で重要刊行物に「北京の活動経験」を掲載し、「人材育成は北京の2022年の準備作業の礎だ」とした。
・大会サポートが秩序正しく推進
北京市バリアフリー環境建設特別行動専門班弁公室はこのほど、北京は今年、冬季五輪重点エリアのバリアフリー化をほぼ実現すると宣言した。
北京冬季五輪はバリアフリー化の他に、宿泊、飲食、交通、医療、警備、登録などの高品質サービスを提供しなければならない。これは組織委員会の準備水準、都市運行調整能力を示す窓口だ。組織委員会の責任者は、冬季五輪の開催を迎えるため、都市運行活動も基準を上げ、大国の首都のイメージと一般人の姿を示すと述べた。
・市場開発、冬季五輪では過去最大規模に
記者の調べによると、各方面の力を合わせ心を一つにした協力により、北京冬季五輪の各市場の開発が順調に進んでいる。予定通りスポンサーシップが完了しており、各種スポンサー企業が42社にのぼっている。
組織委員会市場開発部の朴学東部長は、「IOCのウェブサイトで発表された歴代の冬季五輪スポンサー收入によると、北京冬季五輪の市場開発によるスポンサー收入の見込みは、現在すでにその最高額に達している。今後はスポンサー企業の各種権益を能動的に確保する」と述べた。
盛り上がりを見せるなか、今後の準備作業にも要注目
東京五輪の開幕が近づくなか、北京冬季五輪組織委員会は感染対策、宣伝・PRなどをめぐり東京五輪組織委員会と協力を強化している。東京五輪の開幕式などの関連イベントに出席し、五輪・パラリンピックのオブザーバープログラムに参加し、北京冬季五輪の開催に向け経験を積もうとしている。
200日の最後のラストスパートを迎えたが、北京市と張家口市は決戦・決勝の熱意、こだわり抜こうとする意欲をほとばしらせている。
北京冬季五輪の開催、素晴らしい上演に期待しようではないか。