李克強総理は14日午後、広州で第130回中国輸出入商品交易会(広州交易会)ならびに珠江国際貿易フォーラムの開幕式に出席し、基調演説を行った。外国政府や国際機関の代表、多国籍企業のトップら100人以上がオンラインで開幕式に参加した。新華社が伝えた。
李総理は演説の中で、「広州交易会は過去65年間、幾度も困難を経験しながらも中断することなく、注目すべき成果を収めてきた。習近平主席は今回の広州交易会に祝賀メッセージを寄せ、常に開放拡大を堅持し、自由貿易を促進するという中国の断固たる決意を表明した。広州交易会の歴史は、中国が対外開放を拡大し、世界経済に融け込み続けてきた歴史であり、各国企業が中国の発展によるチャンスを共有し、互恵・ウィンウィンを実現してきた歴史でもある」と指摘。
「今年に入り、複雑で厳しい国際環境と新型コロナウイルスによるパンデミック、洪水災害など多重の衝撃に直面しながら、中国は常態的な新型コロナ対策をしっかりと行うと同時に、積極的に困難や試練を克服し、経済を持続的・安定的に回復させてきた。主要マクロ指標は合理的範囲内で推移している。中国経済の発展は高い強靭性と大きな活力を示しており、年間目標を達成する能力と自信を持っている。その一方で、中国経済の回復は依然として不安定で不均衡であり、着実な経済運営を維持するうえでの試練が増している。発展は中国のあらゆる問題を解決するための基礎であり、鍵である。我々は『新発展段階に立脚し、新発展理念を貫徹し、新発展構造を構築し、質の高い発展を促進する』との要請に従い、自国の事をしっかりと行うことに力を入れ、合理的範囲内での経済運営を確保し、中国経済の長期安定的前進を後押ししていく」とした。
李総理はまた、「中国は世界貿易機関(WTO)の原則と合致する地域的自由貿易協定のいずれに対してもオープンな姿勢であり、その成立を歓迎しており、関係各国と共に地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の早期発効・実施を後押しし、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)への加盟プロセスを積極的に推進し、さらに多くの高水準の自由貿易協定の交渉・締結を行い、グローバルデジタルやグリーンガバナンスなど新興分野で協力を強化していく」と表明。
「改革開放は中国の基本国策であり、今後の中国の発展を推進する基本的原動力でもある。中国の発展は常に改革の中で推進され、開放の中で前進する。我々は世界各国と発展のチャンスを共有し、発展の青写真を共に描き、より良い発展を実現することを望んでいる」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年10月16日