習近平国家主席は15日、シンガポールのリー・シェンロン首相と電話会談を行いました。
習主席は会談で、「現在、中国とシンガポールの経済社会の発展と二国間関係は、新たな歴史的起点に立っており、双方は両国民の福祉増進や地域の繁栄と発展を重んじ、ともにポストコロナの発展課題に対応していく」と述べました。
習主席はまた、シンガポールとともに多国間協力を強化し、グローバル発展共同体の構築に取り組みながら、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の予定通りの発効を推し進め、地域経済ないし世界経済の回復に注力することに期待を寄せました。今年は、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の対話関係樹立30周年にあたり、これについて習主席は「シンガポールを含むASEAN諸国とともに、より緊密な中国・ASEAN協力共同体の構築を望んでいる」と述べました。
これに対し、リー・シェンロン首相は中華人民共和国成立72周年、ならびに中国共産党創立100年を重ねて祝い、中国側と人的往来、デジタル経済、グリーン発展、グリーン金融、気候変動への対応などの分野における実務的な協力の拡大に期待を寄せました。さらに、中国が環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)への加盟を正式に申請したことに歓迎と支持を示し、「これは地域の繁栄と発展につながる」と評価しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年10月16日