習近平国家主席は15日、ミシェル欧州理事会議長と電話会談しました。
習主席は、「今年に入り、国際情勢には新たな変化が現れ、中国と欧州連合(EU)の関係も新たな問題に直面している。中国とEUは2つの自主独立した勢力であり、包括的な戦略的パートナーでもある。双方は戦略的パートナーシップを強化し、中国とEUの関係を健全かつ安定的に発展させていく必要がある。これは中国とEUの共通利益に合致するものだ」と述べました。
習主席はさらに、「中国と欧州の歴史と文化、社会制度、発展の段階は異なる。いくつかの競争、食い違い、差異があるのは当然であり、対話と交渉を通じて解決すべきだ」と指摘し、「EUは戦略的自主を堅持し、中国と協力して、双方の協力を発展させることを希望する。双方はグリーン、デジタル分野における政策面の意思疎通を深め、実践的な分野での協力を広げるべきだ」と強調しました。
ミシェル議長はこれを受け、「EUは一つの中国の政策を厳守し、台湾問題での方針を変えたことはない。EUと中国はいずれも多国間主義を支持している。双方は新型コロナへの対応、経済回復の推進、気候変動への対応、地域の平和と安定の維持などで協力していく必要がある」との考えを示しました。
なお、双方はアフガニスタン情勢についても意見交換をしました。
「中国国際放送局日本語版」2021年10月16日