香港会展センターの3階の展示ホールに入ると、中国製の「タイムゲート」がゆっくりと開かれる。「改革開放後、国のインフラ整備と建設技術がめざましく発展し、人民の生活が大きく改善され、世界の先頭集団に入った。中国人として誇らしい」趙さん(60)は26日の朝早くから妻と孫を連れ、沙田からバスに乗り見学に駆けつけた。
「時代の精神が香江を照らす」大国建築テーマ展が25日、香港会展センターで開幕した。国の悠久な建築の歴史、現代建築分野の発展の成果を反映する多くの写真、動画、ジオラマが香港で一般公開された。香港市民は祖国の建築の魅力を実感している。見学に訪れる香港市民が連日後をたたない。彼らは国家建設の日進月歩に感嘆し、祖国をバックにする香港の発展への自信をいっそう深めている。
趙さんは、「展示全体で最も印象深かったのは武漢火神山医院だ。国はわずか10日で高品質・ハイテクの隔離病院を完成させたが、これは大変なことだ。感染封じ込め後、我々はさらに他国の感染症との戦いを積極的に支援した。これはまさに大国の精神だ。今日は7歳の孫を見学に連れてきたが、それは国の建築文明の歴史への理解を深めさせ、幼い頃から祖国を熱愛することを覚えさせるためだ」と述べた。
「港珠澳大橋はとても凄い。大海原で少しずつ建設するのは大変だ。それからトンネルもあり、海底を通過するとは不思議だ」小学1年生の孫は祖父母と共に真剣に展示に目を向け、時おり好奇心旺盛に質問した。
「今日は多くの宮殿、レンガの建物、高い塔といった古代建築の美しい展示品を目にした。現場のジオラマはさらに千年伝承される榫扣卯合技術を紹介した。VR技術体験エリアでは山水と古代建築の中にいるような気分になり、自然と融合し一つになる独特な東洋の美学を感じることができた」香港在住の張さん(30代)は携帯していたカメラで、展示品にピントを合わせシャッターを切った。
高層ビルのジオラマの前で、80代の白髪の高齢者がすべてのビルの構造を注視していた。特にかつて中国最高のビルだった、深セン国貿大厦のジオラマがお気に入りで、何度も細かく観察した。
この高齢者は感慨ひとしおに、「80年代に香港のセメントと鋼材を深センに運んだ。私は自ら深セン国貿大厦の建設に参加した。当時、3日で1階の『深センのスピード』と言えば、誰もが深セン国貿大厦を連想した。数十年の急成長を経て、国が建設する世界クラスの高層ビルが増え、インフラ建設水準が世界一流になった。中国人として非常に誇らしい」と語った。
現場では他にも、香港市民がよく知る現地の建築の写真が展示された。中央が建設を支援した北大嶼病院香港感染抑制センターのジオラマの前で、王さん(60代)と妻が人々と共にガイドの話に耳を傾けていた。
王さんは感慨ひとしおに、「香港がどのような困難に直面しようとも、中央は常に直ちに香港を力強く支える。感染抑制センターがわずか4カ月で完成し使用開始されたのは、建設支援人員の私心なき取り組みと貢献のおかげだ。中国のスピードを示し、さらには中央の香港市民の福祉への関心を示した。今や国家発展には急激な変化が生じており、発展の勢いは力強い。香港市民はこれを誇りに思い、また香港の今後の祖国をバックとする発展、民生の難題の解消への自信をいっそう深めている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月28日