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japanese.china.org.cn |01. 11. 2021

習近平国家主席が第16回G20サミットの第1段階会議で5つの提言

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    習近平国家主席は10月30日、第16回G20サミットの第1段階会議に北京でテレビ会議の形式で出席し、重要な演説を行った。新華社が伝えた。


    習主席は演説で、「現在、新型コロナウイルス感染拡大のぶり返しが続き、世界経済の回復は力強さを欠いており、気候変動面での課題が突出し、地域の紛争問題が頻発している。100年間なかった世界情勢の大変動と新型コロナウイルスのパンデミックを前に、G20は国際経済協力の主要なフォーラムとして、しかるべき責任を担い、人類の未来と人々の幸福のために、開放性・包摂性、協力・ウィンウィンを堅持し、真の多国間主義を実行し、人類運命共同体の構築を後押しする必要がある」と指摘し、以下を提言した。


(1)団結・協力し、手を携えて新型コロナウイルスと闘う。国際社会は心を一つにして協力し、科学的姿勢で新型コロナウイルスのパンデミックに対処し、打ち勝ち、感染防止・抑制、診療手段における協力を強化し、公衆衛生上の重大な緊急事態への対処能力を高めるべきだ。G20はコンセンサス形成、リソース動員、協力促進においてリーダーシップを発揮すべきだ。


(2)調整を強化し、回復を促進する。マクロ経済政策の調整を強化し、政策の継続性、安定性、持続可能性を保つべきだ。主要エコノミーは責任あるマクロ経済政策を講じ、発展途上国への負の波及効果を回避し、国際経済・金融システムの安定的運営を維持すべきだ。


(3)インクルーシブネスと共同発展。人々を中心とするアプローチを堅持し、グローバルな開発の公平性、有効性、包摂性を高め、どの国も取り残さないように努力すべきだ。G20はマクロ政策の調整において発展を突出した位置に据え、アフリカや後発開発途上国の工業化支援のイニシアティブを実行に移すべきだ。先進エコノミーは政府開発援助の約束を履行し、発展途上国により多くの資源を提供する必要がある。


(4)イノベーション主導で、原動力を掘り起こす。G20は協力して革新的な成長の潜在力を掘り起こし、ルールづくりへの十分な参加と広範なコンセンサスを図ったうえでルールを策定し、イノベーション主導型発展のために望ましい環境を築くべきだ。人為的に小集団を形成し、さらにはイデオロギーで線引きをすることは、溝を作り、障害を増やすだけであり、科学技術の革新にとって百害あって一利なしだ。


(5)調和ある共生とエコの永続性。G20は「共通だが差異ある責任」の原則を堅持し、気候変動問題に関するパリ協定の完全な実施を促進し、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議及び生物多様性条約第15回締約国会議の成功を支持すべきだ。先進国は、二酸化炭素排出量削減の問題において模範を示し、発展途上国の特別な困難や懸念に十分に配慮し、気候ファイナンスの約束を実行に移し、技術やキャパシティ・ビルディングの分野で発展途上国を支援すべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年11月1日