李克強総理は15日午後に中南海の紫光閣で、カンボジアのフン・セン首相とテレビ会議の形式で会談を行った。新華社が伝えた。
李総理は会談で、「中国はこれまで同様、カンボジアが自国の国情に沿った発展の道を歩むことを支持していく。引き続きカンボジアの新型コロナ対策、経済回復、民生改善を可能な限り支援していきたい。カンボジアと上層部交流を継続し、政治的相互信頼を確固たるものにし続けていきたい。地域的な包括的経済連携(RCEP)協定及び中国・カンボジア自由貿易協定(FTA)の発効を契機に、発展戦略の連携を強化し、インフラ、生産能力、経済・貿易分野の協力を深め、地域経済統合と貿易及び投資の自由化・円滑化を推進して、両国と地域により良く幸福をもたらすことを希望する。カンボジアと共に農産物貿易を拡大し、カンボジアの特色ある良質な農産物の輸入を拡大していきたい。カンボジアが近く開催するアジア欧州会合(ASEM)首脳会議を成功させ、アジアと欧州の実務協力をさらに後押しすることを支持する。中国は地域枠組におけるASEANの中心的地位を断固として支持し、地域・国際問題においてASEANがさらに大きな役割を果たすことを支持し、カンボジアが来年のASEANの輪番議長国として、中国・ASEAN関係のさらなる発展を促進することを支持する」と表明した。
フン・セン首相は、カンボジアの経済・社会発展への中国側の力強い支援に感謝し、新型コロナ対策と経済発展における中国側の成果を称賛したうえで、「農業、インフラ、公衆衛生、教育、文化分野で中国側との協力を強化し、カンボジア・中国FTAの来年の予定通りの発効を確保し、二国間貿易をさらに新たな段階へと押し上げることを希望する。中国側と調整・協力を強化し、ASEM首脳会議が前向きな成果を挙げる後押しをし、ASEAN・中国関係の質的向上と高度化を促進していきたい」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年11月16日