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japanese.china.org.cn |26. 11. 2021

北京冬季五輪の「外交ボイコット」は無理な茶番劇

タグ: 北京冬季五輪 米国

 2022年北京冬季五輪のテスト大会が盛り上がりを見せている。各国の選手が次々と北京を訪れ参加し、積極的に準備を整え、ラストスパートに入っている。人々の注目を集め、世界から期待されている北京冬季五輪を控え、いわゆる冬季五輪の「外交ボイコット」という雑音がまたちらほらと聞こえる。

 

 「ボイコット」から新たにでっち上げられた「外交ボイコット」という新しい概念は米国製で、英国メディアも熱心にバトンタッチを受け喧伝している。しかし英国人で世界陸連会長のセバスチャン・コー氏はこのほど、これに直接反論した。この2012年ロンドン五輪組織委員会会長はBBCに対して、いわゆる「外交ボイコット」に反対すると表明し、これは「何の意義もなく、かつ有害な姿勢」にしかならないと直言した。ジョンソン英首相の報道官もこれについて、首相はスポーツ大会のボイコットを支持しないと表明した。

 

 五輪について最初に明らかにしておく必要があるが、夏季五輪も冬季五輪も主催する権利は国際オリンピック委員会(IOC)にあり、主役は世界の選手だ。北京は開催地として、世界の選手が夢を追う舞台を構築し、世界各国の人々に五輪の旗印のもと友好を促進する機会を提供する。

 

 そのため冬季五輪のボイコットはまず、IOCと五輪の大きな家庭の利益を損ねる。東京五輪が感染症により中止のリスクに直面した時、最も焦りを覚えたのはIOCだろう。IOCのバッハ会長は何度もさまざまな場において、どのようなボイコットであっても五輪の原則に背くと強調している。


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 スイス人選手のハンス・ヴァーグナー(前)が10月23日、ストーンを投げた。「EXPERIENCE北京」2021世界車椅子カーリング選手権大会が国家遊泳センターで開催された。新華社記者・賈浩成撮影

 

 西側の一部の政治家がボイコットもしくは外交ボイコットを喧伝する一方で、これらの国の五輪委員会、選手、メディアが次々と北京冬季五輪の参加を申請している。この対照的な光景は「ボイコット」が人々から支持されていないことを十分に証明している。

 

 北京冬季五輪組織委員会の統計データによると、今月17日までに欧州、米国、カナダ、豪州、NZの五輪委員会から1万4000件以上の申請が入っている。米国の五輪委員会だけでも1528件。

 

 当然ながら一部の政治家はボイコットが余りにも支持を集めていないことを意識してか、「外交ボイコット」という概念をでっち上げた。余裕のなさが伺える。

 

 五輪という大きな舞台に主役たちが集まり楽しく打ち解けているが、そのスポットライトの外では、隅の方でちょこまか動き回り、注目を集めようと絶えずネタを集める者がいる。


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 13日、「EXPERIENCE北京」アイスホッケー国内テスト大会の決勝戦。「EXPERIENCE北京」アイスホッケー国内テスト大会の決勝戦が同日、国家体育館で実施された。新華社記者・張晨霖撮影

 

 この光景は目新しくもない。2008年の北京冬季五輪の開催前、少数の西側反中勢力が同じく「ボイコット」の茶番を演じた。これは十数年変わらぬ鉄板メニュー、定番の味であるが、唯一の変化は隠そうとしても逆に胡散臭い「外交」の二文字が加えられたことだ。しかし2008年の北京五輪が最終的に世界から称賛を浴びたのと同様、世界が手を携え感染症と戦い、共に美しい未来を築くことに期待するなか、北京冬季五輪は五輪の歴史における並々ならぬ1ページを記すことだろう。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月26日