各国の新型コロナ感染対策、科学に基づくべきで差別するな＝WHO

　世界保健機関（WHO）のクルーゲ欧州地域事務局長は10日の会見で、各国は新型コロナウイルス感染対策を決定する際に科学に基づき、かつ適度と非差別の原則を守るべきであると強調した。

　クルーゲ氏は、一部の国が中国人客の入境を規制している件に関する新華社記者からの質問に回答した。

　クルーゲ氏は会見で、「WHOは一部の国が中国から渡航する旅客に入境規制措置を講じていることに注意している。しかし科学的な角度から見ると、現在の情報によると中国の現在の感染状況が欧州の感染状況に重大な影響を及ぼすことはない。中国で現在流行している変異株がすでに欧州とその他の地域で流行しているためだ」と述べた。

　英紙「オブザーバー」はこのほど、「複数の専門家は、中国人客への新型コロナウイルス検査などの規制措置には科学的な根拠がなく、純粋な政治的操作だと見ている」と伝えた。エディンバラ大学のマーク・ウールハウス教授は、「英国がこの措置により公衆衛生の利益を手にする可能性は低いだろう。これは政治的な理由によるものでしかない」と述べた。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年1月13日