米国の「航行の自由」の呆れた論理

　先ほどアジア安全保障会議で、中国の李尚福国務委員兼国防部長はいわゆる「中国の軍機・軍艦が米国の軍機を遮り、米国の軍艦を駆逐」に関する質問に対して、「このような事件はなぜ他国の領空及び領海付近ではなく、いつも中国の領空及び領海付近で発生するのか」と反問した。

　米国の軍機と軍艦が中国の玄関先で武力を誇示することは「航行の自由」であり、中国が対処しなければ危険はない。遠路はるばる武力誇示と挑発にやってきた米国が「平和を愛する者」であり、自宅の玄関先で正当に対処した中国が逆に「危険をもたらす者」になる。この米国の論理はまったく馬鹿げている。

　米国の呆れた論理は実質的には覇権の論理だ。米国人が口にする「航行の自由」は実際には「航行の覇権」だ。米国が最も重視するのは、自国の軍事力が世界の重要海域を好き勝手に通過することであり、関連沿岸国の利益などにはまったく配慮しない。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年6月7日