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japanese.china.org.cn |10. 11. 2023

バリ島に戻り、サンフランシスコに向かう

タグ: 中米関係 首脳会談 共通認識
中国網日本語版  |  2023-11-10

 中米の交流に最近多くの成果があり、二国間関係に下げ止まりと安定化の流れが見られる。これは混乱状態の世界にとって得難い朗報だ。

 中米関係の安定化と発展の期待を実現するためには、両国が共に向き合い歩み寄る必要がある。行動ロードマップも明確だ。つまり再びバリ島に戻り、サンフランシスコに向かい、中米首脳のバリ島会談の共通認識をしっかり実行に移し、二国間関係の積極的な面を増やし消極的な面を減らし、サンフランシスコ会談に向け条件を整え、干渉を取り除き、成果を蓄積し、雰囲気を整えることだ。バリ島に戻りサンフランシスコに向かう道が平たんではなく、「自動運転」に頼れないことは明白だ。

 共通認識を実行に移すためには十分な力が必要だ。中米首脳は1年前にインドネシアのバリ島で会談し、深刻な苦境に陥っている中米関係の前進の方向を示し、また国際的にも中米関係の安定化と好転の積極的な見方を形成した。残念ながら米国側は、両国首脳の共通認識とバイデン大統領の「六不五無意」(6つのノー、1つの意図せず)という約束に背く一連の言動を示した。この言行不一致により中米関係は紆余曲折し、また中国側を含む国際社会は米国側の政治の信頼と外交の執行力を大きく疑問視せざるを得なくなった。

 バリ島に戻ることで、初めてサンフランシスコに向かうことができる。バリ島に戻ることは基礎であり、前提だ。中米関係が最近、積極的な兆しを見せているのは、両国首脳のバリ島会談の共通認識へのフォローアップと実行が加速したためだ。ハイレベル交流は相互往来を実現し、アジア太平洋問題の協議、経済活動グループ会議、金融活動グループ会議などの対話メカニズムも構築される。米国側は最近、対中関係を重視し、中国側との意思疎通の維持を願う立場について説明した。「一つの中国」に変化はなく、「台湾独立」を支持しない意志を示した。これは関係を安定・発展させる積極的な姿勢だ。

 中国人も米国人も実務の精神を尊んでいる。中国人は「遠い道のりであっても、進めば必ずゴールにたどり着く」を信奉し、米国人は「行動は言葉に勝る」と考える。米国側が最近の中米の交流で示した積極的な姿勢が政治的・戦術的な計算ではなく、口にした約束を具体的な政策と実際の行動にすることを願う。また米国側が国内の党の争いと政治家の私利によって左右されず、中国側と共に行動し持続的に取り組み、中米関係における良い情報と良い流れを絶えず蓄積し、両国関係の真の安定と好転を促すことを願う。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月10日