japanese.china.org.cn |13. 11. 2023 |
協力以外に米中が共に成功できる道はない=米著名経済学者
米国の著名な経済学者、コロンビア大学持続可能な発展センターの責任者であるジェフリー・サックス氏はこのほど新華社のオンライン取材に応じた際に、「米中の二国間関係に最近、改善の流れが見られる。米政府が間違った軌道を離れ、中国と正常な外交と交流に取り組むことを願う。米中の協力は極めて重要だ。協力以外に両国が共に成功できる道はない」と述べた。サックス氏の発言の要旨は下記の通り。
相互尊重、平和的共存、協力・ウィンウィンの3原則により米中関係を処理することに賛成だ。米中の互恵協力の促進で、両国及び世界に利益をもたらすことは間違いなく正しく、実現可能でもある。
ウクライナ危機や、パレスチナとイスラエルの衝突を背景とし、米国は国際問題への対応で手が回らなくなっている。バイデン政権が対中関係をより安定的な基礎の上に置くことを願う。米国の政治家はすでに、中国への高圧的すぎる言動により、事態のコントロール喪失を招き危険に陥りやすいことを意識している。
サックス氏は国連事務総長の特別顧問を長く務めていた。現在は国連の持続可能な開発ソリューションネットワークの責任者であり、国連の高級顧問でもある。サックス氏は「米中は共同の努力により地政学的危機の解消を促し、発展途上国の経済発展を促進し、世界的な気候変動に対応できる。米中の協力は世界的な挑戦に対応する取り組みを力強く促す。これは世界平和の維持、世界の貧困削減、持続可能な発展の実現などに寄与する」と述べ、次のように続けた。
中国は非常に活力ある経済体で、革新性が非常に高い。中国は太陽光発電、風力発電機、ゼロ炭素バッテリー、電気自動車などの分野で極めて高い競争力を持つ。またこれらの製品とサービスは現在の世界が必要としているものだ。
中国の経済的な成功は米国や世界にとって有利だ。中国は気候変動への対応などの世界的な問題に大きく貢献できる。これは多くの重要なグリーン技術を持つからで、しかもこれらの技術は気候変動への対応で絶対に必要だ。中国はさらに発展途上国の経済発展に大きく貢献できる。繁栄する中国はより多くの技術、貿易、チャンスを意味する。
米国は中国の半導体やその他のデジタル技術の発展を抑制しようと試みているが、これらのやり方が奏効していないことは明らかだ。中国はすでに先進的な半導体の研究開発を急いでいる。米国のこれらのやり方は原則的に間違っており、実際にも奏効していない。米政府が中国への技術規制を見直すことを願う。米国の現在のいわゆる国家安全の措置は安全をまったく提供できず、世界をより危険にするばかりだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月13日