マレーシア副首相、中国の科学技術を評価

　中国を訪問中のマレーシアのファディラ・ユソフ副首相兼プランテーション産業・商品相は11月18日、北京市で独占取材に応じた。

　ファディラ氏は、各国が手を取り合って発展し、共に繁栄を実現するために、中国のエピソードはより多くの人々と共有されるべきだとの考えを示した。その上で「中国は大国であり、民族ごとに多様な文化があるが、誰しもが国の発展や暮らし、福祉を重視し、一致団結して前に進もうと懸命に取り組んでいる。他国はこれを大いに見習うべきだ」と述べた。

　マレーシアと中国は、民間から政財界まで緊密な関係を築き、発展の理念について深く意見を交わし合い、同国が掲げる政策理念「マレーシア・マダニ（持続可能性、繁栄、革新、尊敬、信頼、思いやり）」を中国の発展理念に一致させるなど、貧困の撲滅と繁栄の共有の実現に向け協力し合ってきたと評価。こうしたエピソードをより多くの人々と共有し、発展の原動力に変えていく必要があるとの考えを示した。

　ファディラ氏は、科学技術分野における中国の発展を大いに評価。特に、科学技術を用いて食糧生産を向上させ、食糧安全保障を確保し、膨大な人口と旺盛な需要の下、14億人の食料供給を確保してきたことに感嘆の意を表した。その上で、中国の国営放送機構、中国中央広播電視総台を通じてより多くの中国の経験やエピソードをマレーシア国民と共有し、両国の共同発展を促進したいと期待感を示した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年12月3日