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japanese.china.org.cn |06. 12. 2023 |
汚染物質・炭素削減の相乗効果達成で環境・気候・経済のウィンウィンを実現 COP28サイドイベント
テーマサイドイベントで発言する生態環境部副部長の趙英民氏(写真は主催者提供)
国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)の開催期間である3日、「汚染物質及び炭素削減の相乗効果:環境・気候・経済効果のウィンウィンを実現」テーマサイドイベントが中国コーナーで開催された。COP28中国気候変動交渉代表団団長、生態環境部副部長の趙英民氏が出席し、あいさつした。
趙氏は、「中国は近年、高い経済成長率を保ちながら、生態環境の質の持続的な改善と炭素排出強度の著しい低下を実現した。中国の実践は、汚染物質及び炭素削減は経済・社会発展のグリーンなモデル転換を促す効果的な措置であることを示した。中国は汚染物質及び炭素削減の相乗効果達成の実践と模索に取り組み、発展途上国に参考にできる汚染物質及び炭素削減の協同ガバナンスモデルを提供し、世界のグリーンな発展に新たな原動力を注いだ。中国は引き続き汚染物質及び炭素削減の実践と模索を掘り下げ、国際社会と共に交流・団結・協力を強化し、炭素削減、汚染物質削減、緑の増加、成長の同時進行を実現させる政策と行動を共に推進し、手を携えクリーンで美しい世界を建設するため中国の知恵と力を捧げる」と述べた。
生態環境部宣伝教育センター主任の田成川氏、エネルギー財団CEO兼中国区総裁の鄒驥氏、「ブルーエコノミー」の提唱者でZERIファウンデーションの創設者であるトリノ工科大学終身教授のグンター・パウリ氏、国際クリーン交通委員会初代委員長のマイケル・ウォルシュ氏が基調演説を行った。
テーマサイドイベントで発言する生態環境部宣伝教育センター主任の田成川氏(写真は主催者提供)
田氏は基調演説の中で、「汚染物質及び炭素削減の相乗効果達成への取り組みはすでに、中国の経済・社会発展の全面的なグリーンモデル転換を促す大きな手がかりとなっている。生態環境部宣伝教育センターは汚染物質及び炭素削減の相乗効果達成の研究を担当しており、都市・業界・企業レベルの典型的なケースとモデル技術の研究と能力建設を行っている。低炭素とグリーンを堅持、先手先手の試験の奨励、コストと効果の重視といった原則を掲げ、かつ電力、鉄鋼、石油化学、コンクリート業界による汚染物質及び炭素削減の相乗効果達成関連の具体的な活動について提案した」と述べた。
テーマサイドイベントで発言するエネルギー財団CEO兼中国区総裁の鄒驥氏(写真は主催者提供)
鄒氏は発言の中で、「中国は過去10年に渡り厳しいクリーン大気措置を講じた。大気品質が著しく改善され、経済発展と汚染物質排出のデカップリングを実現した。先進国の先に汚染物質を削減してから炭素を削減するモデルと異なり、中国はその同時進行に取り組み、かつこれをエネルギー、産業、交通の構造の低炭素モデル転換を促す重要なチャンスとした」と述べた。
テーマサイドイベントで発言するトリノ工科大学終身教授のグンター・パウリ氏(写真は主催者提供)
パウリ氏はグリーンで低炭素な「ストーンペーパー」に関するエピソードを活き活きと語った。この技術によりエネルギー消費量を67%削減できる。パウリ氏はゼロ廃棄、ゼロ汚染、低コストな手段の普及により環境問題を解消し、人類社会と自然環境の永続的な発展を実現しようとしている。これこそが、生態系の優れた成果を経済システムに応用するブルーエコノミーの概念だ。
テーマサイドイベントで発言する国際クリーン交通委員会初代委員長のマイケル・ウォルシュ氏(写真は主催者提供)
ウォルシュ氏は中国のグリーン交通における成果を高評価し、都市の動力車汚染及び排出削減と気候変動対応との関係性について強調した。「ゼロエミッション車へのモデル転換をさらに急ぎ、交通のエネルギー効率を高め、大気品質を改善し、気候変動を遅らせ、人々の健康を守るべきだ」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月6日