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japanese.china.org.cn |08. 12. 2023 |
カーボンニュートラルを支える 中国の科学者が海洋マイナス排出の「中国プラン」を提起
国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)がアラブ首長国連邦のドバイで開催中だ。中国コーナーは現地時間6日、「海洋マイナス排出で世界のカーボンニュートラルを支える」サイドイベントを開催した。国連の代表者と中国及び海外の多くの学者が、海洋マイナス排出によるカーボンニュートラルの実現について十分に交流した。
海洋には世界の約93%のCO2が貯留されており、産業革命以降の人類の排出量の4割弱を吸収している。温暖化の人類及び生物圏への影響を和らげるため大きな犠牲を払っている。
海洋マイナス排出は、気候変動の世界的な危機に直面した人類の、受動から能動への重大な転換を象徴する。
6日に開催された中国コーナーのサイドイベントにおいて、中国の科学者は「小型生物ポンプ」という独創的な理論と中国の実情を結びつけ、陸上由来の栄養塩の排出削減による近海富栄養化海域の炭素マイナス排出の拡大、海水養殖エリアを利用した人工干渉による総合マイナス排出の最大化の実現、汚水処理場を利用した低コストで安全で効果的な海水アルカリ化マイナス排出などの、実行可能な海洋マイナス排出の「中国のプラン」を掲げた。
海洋生物学者で、中国科学院院士の焦念志氏は、「中国には多くの特色と強みがあり、これを活用することで世界の共通認識となっている人類運命共同体の関連事業に貢献するべきだ。それにはまず科学を活用し、基礎をしっかり固め、これらのプロセスとメカニズムをしっかり理解した上で、海洋マイナス排出を合理的・合法的・効果的に実施する必要がある。カーボンシンクを増やしCO2を吸収することで、気候変動を和らげる効果を発揮するべきだ」と述べた。
国連事務総長海洋事務特使のピーター・トムソン氏は、「我々が注目する世界の海洋問題とは世界的な問題で、1、2カ国に限られるものではない。地球の健康は海洋の健康によって決まる。現在の海洋の健康状況は目に見えて悪化しており、修復が必要だ。中国がこれに積極的に参加していることを喜んでいる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月8日