米コロラド州最高裁がトランプ氏から大統領選出馬資格を剥奪、その影響は？

　米コロラド州最高裁は19日、2021年1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件に関与したとして、米国のトランプ前大統領は2024年の同州大統領選予備選の出馬資格を持たないとの裁決を下した。トランプ氏の選挙チームは連邦最高裁に上訴すると発表した。

　コロラド州最高裁の裁決はトランプ氏の上訴、連邦最高裁の裁決を待ち発効となる。コロラド州の選挙当局者によると、この問題は2024年1月5日まで解消される必要がある。同州共和党予備選の候補者決定の締め切りに当たるからだ。

　トランプ氏は米国の各州で、反乱に関わった者が公職に就くことを禁じる憲法に基づく訴訟に直面している。コロラド州は初めてトランプ氏に不利な裁決を下した州だ。米ノートル大学のデリック・ミュウーラー教授（法学）は、コロラド州の先例があり、その他の州も法的行動に出る自信をつけるとの見方を示した。これはトランプ氏の出馬資格にとって「重大な脅威」になるという。

　連邦最高裁は米国の司法システムにおける最終控訴裁判所で、下級の裁判所の裁決を評価し覆す権利を持つ。連邦最高裁では保守派が有利で、多くの判事がトランプ氏から指名された。米シンクタンク・ブルッキングス研究所のノーマン・アイゼン氏は、「連邦最高裁は上訴を重く見るが、結果の予測は困難だ」と述べた。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年12月21日