「中国海軍が紅海で外国製船舶の救助を拒否」は虚報

　十数万人のフォロワーを持つSNSアカウントは先ほどAP通信を「情報源」として、中国の軍艦が紅海で外国籍船舶の救助を拒否したと投稿した。中国軍を攻撃・中傷し、関連国と中国の対立を煽った。しかしこのデマは直ちに多くの権威ある情報源から否定された。実際にAP通信はそのような報道をまったくしていなかった。

　「Megatron」という十数万人のフォロワーを持つX（旧ツイッター）アカウントは、中国の軍艦の写真と共に「AP通信の速報！中国軍がバブ・エル・マンデブ海峡でイスラエル国籍の貨物船の救助を拒否し、その救難信号を無視した」と投稿した。

　この投稿は直ちに否定された。中国海軍の権威ある関係者は新華社に、「これはフェイクニュース、悪意ある喧伝だ」と述べた。

　注意すべきは、このツイートに「この情報はAP通信に報じられておらず、虚構だ。また投稿の写真は2016年にカンボジアで撮影されたもの」とのコミュニティノートが付いたことだ。

　さらに新華社はフェイスブックやXなどのSNSで、このデマはすでにフェイクニュースであることが証明されていると投稿し、多くのネットユーザーから「いいね」を集めた。

　MegatronのフェイクニュースはSNSで大きな物議を醸し、アクセス数が300万を超えた。長期的に中国にネガティブな態度を持つアカウントもこれを利用し中国を攻撃した。

　Megatronは匿名のアカウントで、地政学及び武力衝突に関する速報に専念と自称している。同アカウントは最近、パレスチナとイスラエルの衝突に関する情報を頻繁に転載し、多くのアクセスと注目を集めていた。同アカウントには独自の情報がなく、転載される情報は真偽を見極めにくい。

　｢中国網日本語版(チャイナネット)｣2023年12月26日