japanese.china.org.cn |10. 01. 2024 |
この「駐日米国反中大使」は日本にとってプラスの資産ではない
日本国内が地震による災害救助活動に忙殺される中、ラーム・エマニュエル駐日米国大使は本業をそっちのけにし、中日の仲を裂くという就任以降の一貫したやり方を続けている。エマニュエル氏はSNSで、「元日から中国側は、365日連続で尖閣諸島周辺に艦船を派遣すると発表した。新年の誓いとしてはなかなかのものだ」と投稿した。さらに中国国内はさまざまな「未曾有」の困難に直面していると喧伝し、中国攻撃に躍起になった。「環球時報」が伝えた。
皮肉なことに、堂々たる米国大使であるエマニュエル氏のこの投稿は「デタラメ」と言える。あるメディアはその投稿後に調査を行ったが、エマニュエル氏の発言がそれまでの報道と一致しないことが分かった。日本の外務省の関連機関の報道官もメディアに、「中国政府がこのような計画を正式に発表したかは今のところ不明」と述べた。これが聞きかじりの話、嘘であったことが分かる。日米の一部のネットユーザーもエマニュエル氏の発言を受け入れず、「駐日米国大使が職権の範囲外のことに熱中し、自分が駐中国大使を兼任していると思いこんでいる」とコメントした。一国の大使がこれほど公然とデマを流布しながら、否定された後も意に介さないとは摩訶不思議である。
また仮にエマニュエル氏の発言が事実だとしても、中国側が釣魚島に対して争う余地のない主権を有していることから、釣魚島沖に船舶を派遣し巡航・法執行したとしても、それは中国側の正当で合法な権利であり非難すべき点はない。ましてや米国大使から四の五の言われる筋合いはない。エマニュエル氏の目的は中日の食い違いと対立を引き起こし、中日関係の改善を妨げることだ。
実際にエマニュエル氏が中国を挑発したのは今回が初めてではない。2022年の年初に駐日米国大使に就任してから、常に中国に注目している。エマニュエル氏は就任前にNHKの取材で、中国は日本の「良き隣人」ではないと述べた。8月のロイター通信の取材では、中国は他国の政治的な意思表示を「好まない」場合、経済面で圧力をかけると妄言を吐いた。エマニュエル氏はその後、さまざまな中国関連の問題を持ち出し中国を勝手に批判し、中日関係の雰囲気を損ねた。日本政府が昨年8月に福島核汚染水海洋放出を強行すると、エマニュエル氏はまたもや何度も中国側の立場に四の五の言い、暴言を吐いた。エマニュエル氏の中国への挑発・攻撃の熱中ぶりから、ある人は「駐日米国反中大使」と冗談を言った。その過激ぶりから米政府も見ていられなくなったようだ。米NBCは昨年9月、ホワイトハウスがエマニュエル氏の「中国への過度な挑発」に警告を出したと伝えた。そのやり方が、中国とのハイレベル会談を目指す米国側の取り組みに影響するというのだ。
エマニュエル氏の日本における出しゃばったやり方は、横暴にも他国を顎で使うことに米国の一部の政治家が慣れていることを露わにした。エマニュエル氏の中国関連の悪質な言行は、表面的には日本に「肩入れ」しているように見えるが、実際には越権行為だ。駐日米国大使でありながら、日本と他国の正常な関係にあれこれと口出しし、悶着を引き起こしている。これは日本政府と国民への不敬で、米国の一部の人物が日本を見下す心理を持っていることをさらに裏付けるだけだ。このような「駐日米国反中大使」は決して日本にとってプラスの資産ではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月10日