japanese.china.org.cn |16. 02. 2024 |
中米交流拡大の流れ、大切に守るべき
中米麻薬対策協力作業部会がこのほど正式に発足し、中米の「作業部会」がまた1つスタートした。このところ、中米両国は各分野・各レベルでの交流を加速しており、一連の対話や意思疎通および実務協力を展開し、昨年のサンフランシスコ首脳会談での重要な合意事項の履行を推進してきた。国際情勢の混乱が激化するなか、中米間の前向きな交流は、両国関係が安定に向かうポジティブなシグナルを世界に発し、両国関係の発展に弾みを付けるもので、このような良い流れは大切に守っていく価値がある。
昨年のサンフランシスコ首脳会談で、中米両首脳は各分野での対話・協力を推進・強化することで合意した。両国は、両首脳の重要な合意事項をフォローアップし、タイムリーに実施している。戦略的意思疎通のレベルでは、中国共産党中央政治局委員で中央外事工作委員会弁公室主任の王毅氏とサリバン氏が新たな会談を行い、「率直で実質的かつ実り多い」意思疎通が行われた。軍事関係では、中米両国は着実に対話と協議を再開した。金融分野では、米中金融作業部会が3回の会合を実施した。経済貿易分野では、両国商務部間の意思疎通・交流メカニズムの第1回閣僚級会合が開かれた。農業分野では、米中農業合同委員会の第7回会合がこのほどワシントンで開かれ、9年間中断していた米中農業協力メカニズムが再始動した。これらの様々な兆候から、双方が機会を捉えて意思疎通と対話の確立と再開に努め、ひとつひとつ具体的なことから着手し、サンフランシスコ首脳会談で示された正しい方向に進もうとしていることがわかる。
中米間のハイレベル交流を強化し、意思疎通のチャンネルを円滑にしておくことは、双方の信頼を高めて疑念を払拭、見解の相違をコントロールし、誤解や誤った判断を減らす助けとなる。世界で最も重要な二国間関係である中米関係は、両国の間だけでなく、国際情勢全体の安定にも関わる。米ワシントン・ポスト紙のコラムニストであるファリード・ザカリア氏は、「今日の世界で多くの地政学的危機が存在するなか、その中で最も危険性が高いもののひとつが、良い方向に発展しつつある」と指摘。「過去数年間にわたり、米国政府が示してきた中国に対する不信感、コミュニケーション不足、接触の欠如はいずれも危険なものだ。このような対抗意識は容易に制御不能となる可能性があるものの、最近の中米交流は両国関係の改善に寄与している」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年2月16日