中国の両会、世界の注目と期待とは？

　「両会シーズン」が始まり、世界が再び中国に注目している。

　米KraneShares社のブレンダン・アハーンCIOは、「中国経済は依然として穏健だ。経済モデル転換には短期的な陣痛が生じるが、モデル転換は必要だ。我々は中国経済が依然として大きな潜在力を持つと信じており、今年の中国の両会で経済発展のより多くの支援策を目にすることに期待している」と述べた。

　「一連のデータによると、中国経済は全体的に強靭性と安定を保っている。中国は世界経済の重要な役割を演じている」メキシコシティ国立自治大学の国際政治研究員であるエドゥアルド・チリ氏は、中国の両会が世界市場の確実性を高め、中国経済の海外投資家への魅力を高めると信じている。

　南アフリカの経済専門家で、南アフリカ経済予測ネットワークの創設者であるプロイシュ氏は、1992年より中国経済に注目し研究を行っている。「中国は過去30年において世界経済の成長のエンジンであり、今後もそうであり続ける。今年の中国の両会が、AI発展により新たな質の生産力を強化し、共同繁栄に向かう道を築くことに特に期待している」

　ガーナ・ウェブのロジャー・アガナ編集長は昨年末に初めて訪中し、広州市などを訪れた。アガナ氏はその見聞により中国経済の先行きに自信を深めており、西側メディアが唱える中国経済衰退にまったく同意していない。アガナ氏は中国経済の成長目標の他にも、両会の会期中にAI技術に関するより多くの「中国の声」を聞くことに期待している。中国が将来的に同分野でアフリカ諸国を援助することを願っている。

　高水準の対外開放の確固不動の推進は、中国の魅力にとって重要な要素だ。日本国際貿易促進協会業務部の泉川友樹部長は、中国は巨大な市場であるだけでなく、製品の生産拠点及び研究開発拠点であり、いずれも対外的に大きな魅力を持つと見ている。泉川氏は、中国の両会が掲げる経済政策に注目しており、中国が外資導入の強みを最大限に発揮するより多くの措置を打ち出すことに期待している。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年3月5日