japanese.china.org.cn |06. 03. 2024 |
科学技術部部長「基礎科学研究費の半分以上を35歳以下の若手に」
5日に行われた第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議の第1回「部長通路」で、科学技術部(省)の陰和俊部長は中国の過去1年の科学技術イノベーションの成果を振り返った上、科学技術による質の高い発展のサポートや、若手科学技術者の育成・活用などに関する質問に答えた。新華社が伝えた。
陰氏は、科学技術による質の高い発展のサポートに関する質問に、「質の高い発展は新時代の絶対的な道理だ。質の高い発展を推進するには、科学技術の力強いサポートが欠かせない。科学技術イノベーションは中国の従来産業の競争力を高めただけでなく、新たな質の生産力の発展にも基礎を固め、原動力を注入した」と答えた。
陰氏は「若手人材に大役と主役を担わせること」に関してどのように考えているかという質問に対して、「最も創造力に 富み、最もイノベーションのポテンシャルも持つ若者は現在、中国のハイレベルテクノロジーの自立・強化を推進する重要な新勢力で、今後は科学技術強国建設の中心的存在だ」と述べた。
若者はここ数年、国の科学技術イノベーションの最前線と最先端で活躍している。国家自然科学基金プロジェクトの80%が45歳以下の若手が担当している。国家重点研究開発計画プロジェクトの中で、1100件余りが40歳以下の若手科学者が筆頭で担当し、総数の20%以上に達している。北斗測位、月探査、「中国天眼」などの大型プロジェクトでは、多くのチームの平均年齢は30歳を過ぎたばかりだ。
陰氏は、「若手科学技術人材の育成は早めに、緩和的に、幅広く行い、しっかりフォローする必要がある。当部は政策を打ち出し、条件を備えた機関が基本科学研究費の半分以上を35歳以下の若手に配分することを奨励する。重点実験室の評価において、若手の育成を重要指標とする。基礎・先端・学際的研究に従事する若手科学技術人材に対し、安定的な支援を強化し、人事考課の頻度を極力減らし、科学研究に専念できるようにする。負担軽減特別措置を持続的に推進する。これらの若手科学技術人材を調達、経費精算、書類の記入などの煩雑な事務から解放することで、十分な研究時間を確保するのが目的だ」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年3月6日