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japanese.china.org.cn |12. 03. 2024

英メディアが対中投資データを一方的に解説 中国大使館の報道官が反論

タグ: 投資 外資導入  中国経済
中国網日本語版  |  2024-03-12

 在英中国大使館の公式サイトによると、在英大使館の報道官は11日、英メディアが外資系企業の対中投資データを一方的に解釈した件に関する記者からの質問に回答した。

 記者からは、「英国メディアがこのほど、中国の外資導入が30年ぶりの低水準にと伝えたが、大使館は本件についてどう論評するか」という質問があった。

 在英大使館の報道官は、「英メディアは中国側の関連する統計データを一方的に解説したが、これは読者への深刻なミスリードであり、関連メディアの中国経済関連の報道がプロらしくなく、厳かさに欠けることを明らかにした」と述べ、次の事実を紹介した。

 (一)世界の対外直接投資(FDI)の増減はノーマルだ。世界経済は近年、新型コロナウイルスのショックや、先進エコノミーの金融政策の急ブレーキ急発進に直面している。国際政治情勢がより複雑化する中、世界のFDIの変動幅が拡大し、2021年に高水準まで上がった後に下がり続けている。特に米連邦準備制度理事会(FRB)が高金利を維持し、ドル建ての資金調達コストが拡大している。グローバル企業は資本金の追加、利益再投資、関連企業の負債などの形式による投資がやや減少している。中国のFDIは世界の流れとほぼ一致している。関連データの解釈は、その過去の基準値や変動状況を全面的に考慮する必要がある。ある年の数値の低下から、単純に「外資が中国から撤退」という結論を導き出すことはできない。

 (二)中国の外資導入は依然として過去と比べ高水準だ。商務部のデータによると、中国の23年の実行ベース外資導入額は1633億ドルで、21年と22年に次ぐ過去3番目の規模だ。全国で新設された外資系企業数は前年比39.7%増の5万3766社。外資導入構造の最適化が続き、ハイテク産業の外資導入が占める割合が過去最高の37.4%にのぼった。フランスの23年の実行ベース対中投資額は84.1%増で、英国は81.0%増、オランダは31.5%増、スイスは21.4%増。

 (三)中国の外資導入の強みがより顕著になっている。内外の環境を見ると、市場では主要先進エコノミーの金融政策が転向・調整に直面し、世界の流動性逼迫が全体的に改善され、国際投資がより活発化すると広く予想されている。中国経済は回復・好転という発展の流れを保ち、ビジネス環境が持続的に改善され、外資の投資の意欲がさらに高まる見通しだ。産業の基礎と内需の潜在力を見ると、中国は全工業分類を持つ世界で唯一の国で、産業サポート及び統合能力が高く、労働力の素養が高く、中国に進出した企業の発展により力強い支援を提供する。中国の中間所得層は4億人超で、これは各国の企業が無視できない大きな市場だ。外資導入構造を見ると、電子技術、新エネ、半導体、スマートテクノロジーなどの持続的な発展に伴い、これらの分野が中国の外資導入の新たな成長源になる見込みだ。

 在英大使館の報道官は、「全体的に見ると、中国経済の長期好転のファンダメンタルズに変化はない。中国は新たな質の生産力の発展を急ぎ、開放の扉をますます大きく開き、制度型開放の中身がより豊富になる。中国はまた外資の人気投資先であり続ける。関連メディアが中国経済を客観的かつ全面的に報じることを願う。チャンスを逃し、自分に害をもたらすべきではない」と述べた。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月12日