japanese.china.org.cn |02. 06. 2024 |
パレスチナ問題解決、正義に「永久欠場」はできない
中国・アラブ協力フォーラム第10回閣僚級会議は5月30日、『パレスチナ問題に関する中国とアラブ諸国の共同声明』を発表し、ガザ紛争の早期沈静化を推進しパレスチナ問題の全面的で公正かつ永続的な解決を推進する正義の声を発した。
イスラエルとパレスチナの紛争は昨年10月以降に激しくエスカレートした。ガザ地区ではこれまでにパレスチナ民間人12万5000人が死傷し、数百万人が避難民になった。ガザ地区南部ラファの多くの難民キャンプがイスラエルに相次いで攻撃され、数十人の罪のない民間人が命を落としたことが、国際社会に改めて衝撃を与えた。パレスチナ・イスラエル情勢が暴走を続ける状況にあって、中国・アラブ協力フォーラム第10回閣僚級会議はパレスチナ人民の民族的合法権利の回復を断固支持する最も強い声を出したことで、国際社会から強く注目された。
「戦争をこれ以上無限に続けることは許されない。正義(を進める場に)に永久に欠席することは許されない。『二国解決案』をこれ以上、恣意に動揺させてはならない」――。中国の習近平国家主席によるフォーラム閣僚会議の基調演説での表明は、広く共感を呼んだ。
パレスチナ問題は中東問題の核心だ。中国は国際情勢がどのように変化しようとも、パレスチナ人民の民族的合法権利の回復を一貫して断固支持してきた。中国は今回のパレスチナとイスラエルの紛争の勃発を受け、外交などの手段を通じて双方の停戦の仲介を積極的に推進した。また、ハマスとファタハの北京での会談を実現し、パレスチナ諸派の内部和解の実現と内部団結の強化を支援した。
今年1月には関連する状況についての、中国とエジプト、中国とアラブ連盟事務局による共同声がそれぞれ発表された。5月になると中仏が中東情勢に関する共同声明を発表した。それに加えて、今回の中国・アラブ協力フォーラム第10回閣僚級会議の共同声明だ。中国のパレスチナ問題の解決を推進する考え方は非常にはっきりとしている。その提案の特長は急務と長期策を有機的に結びつけていることだ。
最近の情勢からすれば、最も喫緊の任務は国連安全保障理事会が採択した停戦決議を実行に移し、イスラエルとパレスチナ双方の即時停戦を実現し、人道危機の緩和に尽力し、さらに紛争が波及して中東の平和と安定に衝撃を与えるのを防ぐことだ。中国は長期目標としては、1967年の国境を基礎とする、東エルサレムを首都として完全な主権を有する独立したパレスチナ国家を、国際社会が共に努力することで早期樹立することを呼びかけている。この「二国解決案」が真に実現されてこそ、パレスチナの人々の悲願が実現され、イスラエルの安全が根本的に保障され、中東地域の真の平和が実現する。
指摘しておかねばならないのは、パレスチナ問題の解決が遅々として進まないことは、米国をはじめとする少数の西側諸国による妨害や破壊と不可分であることだ。米国は国内政治の必要性と世界戦略を考慮して一辺倒なイスラエル支持を続ける一方で、安保理のイスラエルとパレスチナの停戦決議案で何度も拒否権を発動し、イスラエルに大量の軍事援助を提供し、中東の和平プロセスを正しい軌道から逸脱させた。
イスラエルとパレスチナの紛争という悲劇が今も延々と続いていることで、人類の良識が試されている。国際社会は必ずや、必要なことを成し遂げねばならない。中国は責任ある大国として引き続き、アラブ諸国と共に立ち、公正さを主張し、正義を拡大し、パレスチナとイスラエルの無条件即時停戦を早急に実現し、パレスチナ問題の全面的で公正な永続的な解決を後押しし、戦乱に苦しむ中東に真の平和を迎えさせる。
中国国際放送局 2,024年6月2日